ライトノベルについての考察
万吉8
第1話 悪役令嬢ものについての考察
悪役令嬢もので「断罪」というものが序盤や終盤のイベントとして描かれるのは、現実社会では忌避される事への裏返しではないかと思います。
「断罪」は相手が100%悪く、逃げ場もないというものですが、現実にやってしまうとされる側のダメージは大きいようです。
何故大きいかについては、「虐められる側にも原因がある」「どっちもどっち」と悪者を庇う言説に慣れ親しんだことにあるかと思います。
これらの言説が内面化すると、「多くの悪者が庇われる中、なぜ自分は100%悪いと言われなければならないのか」と感じてしまうでしょう。
その結果、自身の過失が100%という事態に耐えられない人が多くなり、結果として「断罪」は現実では忌避される事になったのだと思います。
現実で「断罪」が忌避されるようになった結果、言いたい事を全て言えなくなったフラストレーションが悪役令嬢を断罪する話となり、「断罪」されることを忌避する気持ちがストレートに出たのが悪役令嬢が「断罪」を回避しようとする話に繋がったのだろうと考えています。
かなり偏ったことを書いてしまいました。
書き終えて、少し違うような気もしています。
これについての悩みは、現在執筆中の「誤解だらけのカルテット」に何らかの形で反映されると思います。
更新が遅いのですが、こちらも読んでいただけると幸いです。
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