第2話長女のうち

なにかっちゃあ、長女のうちが正しい可愛がられるという傾向…悪くないとされるのは本当に多いと思う。

妹たちにしてみればさぞ不満だったと思う。


どこの兄弟姉妹でもあるあるなのかな…。


三姉妹仲がよく、両親とも仲がよく、うちも次女もおばあちゃん子だった。(ごめん三女記憶ほぼ無いw)


よく夜中にも関わらずお父さんにみんな叩き起されて夜釣りに行ったりもした。


たまにうちだけ起こされて夜釣りだけじゃなく、「みそことデートな!」ってパジャマ姿のうちを回らないお寿司屋さんに連れてったり、ゲームセンターに行って大きなキティちゃん取れるまで帰らない!とお父さんがはしゃいだり、夜空がもう星座なんてわからないぐらい埋め尽くされてたり、海ぼたるも水面に星空を作っていて…そんな時間が大好きだった。


ここで出てくるのが長女問題。

「なんでおねぇだけキティちゃんギャアアア」

「お姉ちゃんだから。」

今思えば本当におかしな話w


ただ、次の日は大体遅刻しそうだったのようちw


またいつもの様に夜釣りにって叩き起された。

助手席にお母さん、運転席にお父さん、助手席うしろが次女で、運転席うしろがうち。


今日は何が見れるだろうかとワクワクして交差点の信号待っていたら、信号無視で横から激突されて、うちだけは無事だった。

他のみんなは大怪我。

父さんは相手にブチ切れ。


血まみれの光景は、小五のうちには刺激強すぎてて「大丈夫?」としか聞けなかった。


それでもほぼ放心の次女にだけは声をかけ続け、状況把握してきたら母つんを助け出したいけど、子供の力じゃ到底無理。


悔しかった。

「俺の宝物に何してくれとんじゃあ!!!」と相手にキレてる合間に「お父さんがいるから大丈夫。大丈夫だからね。」って笑顔で、頭にガラス片刺さったままのお父さんに落ち着いてって言いたかったけど言えなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る