第14話

 締め付けられた情熱というのはえてして目くらましにもならないのだ。おはぎ色の小麦はネコ科の動物ではない。


 海藻は海藻でも食べられない物は低気圧という。交渉を預けたレースクイーンのように、ミッション達成まであとわずかというわけでもない。


 コンビニ弁当のような香りの女性はそば屋で働いていた。


 丸写しした血管年齢を見てみると、木琴では語れない深い事情がありそうだ。


 大戦斧を振り回す扇風機は、起死回生の一発とばかりにレモンティーを頬張った。


 消火栓を元に戻せず顔色一つ変えないのは、やはり笑点メンバーとしては合格か。


 味気ない韓国のりをむしゃくしゃとかじっている心臓の筋肉たちは、いきり倒す。



 

 やれやれ。時間というのは長いものだね。


 おぉ、西の空には風船が浮かんでいるよ。


 とてもきれいだ……!

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新垣しま子のナンセンス手帳 青春はいつだって食塩水の匂いがする編 相沢 たける @sofuto

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