第9話

 丸まったホワイトデミグラスソース味のキウイフルーツ。


 鴫がサラマンダーに捕獲されたという滋賀県内で、なんと神奈川県がにょきにょきと生えてきたので、北海道は口から高血圧用の薬を吐きだした。


 ビニール製のホタルイカは実は光らない。


 生死問わず、と書かれた手配書に、せせらぎのような公民館風のお城が建設されていた。


 鏡餅を持っていたのは大阪のおばちゃんだったが、菱餅を食べていたのはこぶとりじいさんであった。


 願い事が一つだけ叶うのならと聞いてきたのは参勤交代で、命を残したのはファラデー定数に過ぎなかったが、ジェームズワットはここにおらず、ガンダムの最終回で大泣きしていた君が代は、楽器を奏でながらミミズクへと変化する。


 岸辺に咲いたのはゴールドラッシュだった。


 ポストアポカリプスが変人扱いされる世の中では携帯電話は普及しないのか、それともアブストラクトをラッピングする技術を持ったスーパーマーケットのように、補助金をもらうことをよしとはしないのかという疑問は愚問である。


 ブービー賞をもらったゲートボール協会の脇に置いてあるテーブルは、呪文を封じられていることを掃除のおばちゃんに黙っていた。


 麻袋に詰め込まれたメレンゲはゲームセンターよりも田舎が好きだというのでコンロで熱することにしたが、ガスバーナーの中身が卵黄だったことに驚きを隠せない。


 ユング派の幼稚園児のように、ありとあらゆる森羅万象有象無象迎合主義的な破滅思想を持つセーブポイント。


 落下速度を抑えきれなくなったので一〇〇〇〇円札をモデルにした銅像が建てられた。


 瀟洒な放射は後者に厩舎を掃射した。


 虚偽の報告をしたのは市指定のゴミ袋であったようだ。


 決勝戦で負けたドラゴンのような巨人族は実はアンドロイドだった。




 ふぅ。


 汗でびっちょりだ。


 考え事をしているだけで、こんなに汗を掻いてしまうなんてね。


 これも若い証拠なのかもしれないね。


 下着までびちょびちょだ。


 シャワーでも浴びに行こう。

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