第2話

 進路についての話が飛び交うのは今に始まった事では無い。私も将来の夢が無いなりに色々と考えていたし、ネットで調べたりしていた。


 私は親の勧めもあり進学を希望していた。「勧めも」と言うか、それが無かったら私は今でも迷っていたと思う。


 だが決まっているのはそれだけだ。


 よく「とりあえず大学」と聞くが、学部や学科はどうやって決めているのだろうと疑問に思う。私はそれすら決める事が出来ない程にやりたいと思えるものが無かったのだ。


 そんなある日、個人面談の日程が決まった。個人面談とは担任の先生と一対一で話し合う場だ。


「まあ三年生になったし進路の事話すのは確定だよね。」

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