第17話 冒険者組合、ギルド(7)

 そんな緊張感漂う中を、あの! 例の! 小汚い男──。チビ男はね、ニヤニヤといやらしく笑いつつ。


「しめた、しめた。いっ、ひひひ」と呟けば。


 小汚い男は再度受付嬢達を注意深く見詰め彼は、彼女達の容姿を入念にチェック──!


 それも舐めるようにいやらしく、見詰め観察をするのだが。何故か受付嬢達は、小汚い男にいやらしく、微笑みながら見詰められても嫌な顔等一切しないで。彼女達は、この国の女性職場の、難関中の難関である、冒険者ギルドの合格者らしい振る舞い。


 そう選ばれた容姿端麗な才女らしい振る舞いをしつつ、あの小汚くて、貧乏臭い男が、何時来ても良いように振る舞い、待ち続けるのだが。


 う~ん、何故か男……。あの小汚い男は、そんなキリッ! とした国中の貴族の令嬢さま達の許へとは向かわずに、他人と世間話……。


 それもイケメンの優男の冒険者と、ダラダラ話をしている女性へと向けて歩き始めるのだよ。



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