第3話 伝説の王様が家出をしたらしい? (2)
「よし! 分った! 沙羅!」、
「私は城の中庭に待たせている兵達に声をかけ、【あの馬鹿】の探索を行う」と。
エリエ様は沙羅様へと頷き、告げると。
彼女は踵を返して反転──。
この白い大理石で覆われた部屋の出入り口へとエリエ様は、自身が着衣をしている踵の高いヒール状の、防具の足音を、カツカツ心地良く鳴らしながら。
彼女の魅惑的なお尻をフリフリ──。
そう、モンローウォークで優艶にお尻を振りつつ、優雅に向かい、歩き始める。
「二人とも~! あのひと~。陛下のことはぁ~。放置しておきなさい~!」
エリエ様が優雅に部屋の扉へと向けてあるいていると。
部屋の扉から人影……。
それも女性の影が見えれば直ぐにこの通りだ。
エリエ様と沙羅様に【馬鹿】、【あのひと】のことは、探しに行くなと、扉から室内へと侵入してきた女性──。
そう、白銀色の長い髪の毛と耳──。
そして白銀色のモフモフ仕様の尻尾を妖艶にフリフリと振る女性がね、諫めてきたのだ。
でも白銀色の美しい髪と狐の耳を持つ麗しい女性の、二人への言葉は、これで終わる訳でなく。
「陛下はどうせ、お腹が空き、乳が恋しくなれば。陛下はいつものように慌てて帰ってきますから。陛下のことは放置しておきなさい~。わかりましたか~、二人とも~」、
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