口煩い妃達のオ〇パイは恋しいが、俺は家出をしてスローライフを満喫する!

かず斉入道

第1話 プロローグ(小国が大国へと変貌したらしい)

 マルスト大陸歴2019年に突如、新興国家が出来る。


 それも大変に小さな国家が。


 もう、それこそ、その小さな国は。


 その周りに健在するの中の、主要都市と余り変わらぬ大きさの微々たる国家。


 だから新興国家は、都市国家と言っても過言ではないほどの、大変に小さな田舎の都市国家だから。


 その新興国の抱える事ができる兵士も。


 たかが数百程度の雑兵しか抱える事のできないような。


 まあ、大変に貧相で小さな新興国が誕生してしまった。


 だからその国家は直ぐに周りの大国家群の諸国から攻撃を受け、蹂躙され、滅んだらしいのだと言った話。


 まあ、昔話もなく。


 その新興国家が余りにも貧乏、貧弱な国家だから。


 大国からしてみれば何の価値もなく。


 大国が何万の兵を動員してまでも。


 その弱小国を強引に手に入れるだけの価値を見いだせない。


 だから大国の王や諸侯達も。


 その新興国家の事を、山賊や盗賊、傭兵などが、古き砦に立て篭り。


 お山の大将を気取っている程度ぐらいにしか見てもいないし、考えていない。


 だから新興国の周りに顕在する大国や強国──。


 その国の王や貴族、領主さえも。


 新興国家の事を誰も相手にしない。


 鼻にもかける事もしなかった。


 でもね?


 ある時ね?


 その新興国を訪れた旅人、商人達……。


 まあ、特にいけなかったのは、旅の吟遊詩人や旅芸人達が。


 その小さな新興国……。


 まあ、名前は【ジャポネ】と申したらしい。


 小さな都市国家へと立ち寄り、吟遊詩人や旅芸人達は宿泊……。


 それも数日も滞在をして。


 町の隅々を見て回ったのがよくなかった。


 だって何もないはず。


 小さいはず。


 本当に貧相なはずの都市国家に対して、大変に不釣り合いな物が。


 そう、この世の最大の財宝とも呼べるものがあることに、吟遊詩人や旅の芸人達は気が付いてしまったのだ。


 そう、この国にはね?


 各国の王や英雄達が喉から手が出るほど欲しくて仕方がない財宝……。


 古から伝わる昔話に出演しているヒロインさまのような女神、精霊さま、天女さま達がいたのを彼等、彼女達は発見してしまう。


 だから吟遊詩人達は、ジャポネで見た麗しい女神さま達……。


 その国の王ケインの御后さま達は女神さま、精霊さま、天女さま……。


 彼女達よりも神々しく、麗しい女性は、この世に存在しないと各国の町や村で歌い。


 旅の芸人達は、ジャポネの太后さま達の神々しく、麗しい容姿を各国の町や村で芸や紙芝居をして回る。


 だから小さな都市国家ジャポネの王さまや太后さま達は大変な事に。


 そう、小さな自国の周りの大国から一斉に。


 それも各国の王や英雄達がジャポネの女神さま達を、自身の物、財、所有物にするために競うから。


 小国だったジャポネは滅び。


 ひっそり、細々と、妻達と楽しく暮らしたかった、ジャポネの国王ケインの意思とは無関係に、が誕生してしまうのだった。





 ◇◇◇


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