デート服(あずき編)
「あずき」
そう呼ばれた少女が、艶やかな黒髪をふうわり靡かせながら恋人らしき青年に小走りでかけよっていくのが見えた。
丸襟と金色の釦がアクセントのブラウスに、ふわふわのパニエで膨らんだ段レースのスカートを履いている。華奢な腰には薔薇の飾りがついたコルセット。足元は背の高い彼氏に合わせたのか、ヒールのあるミュール。陶器のような白い肌、まあるい蒼の瞳は星空を煮詰めたかのように輝いている。絵本から飛び出してきたような『愛らしい』存在だった。
三色の日常2(7/20更新) 狂言巡 @k-meguri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。三色の日常2(7/20更新)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます