『出世への道』
石燕の筆(影絵草子)
第1話
つまらない失態で出世コースからすっかり外れてしまった主人公。
そんな折、座るだけで出世するという夢のような椅子がある噂を耳にし、
件の椅子があるレストランへ行く。
さすがに噂になっているだけあってその椅子に座ろうとたくさんの客たちが列をなし並んでいた。
やっと座れた主人公。注文したのは無難にメニューの目立つ場所におすすめとあったオムライス。
主人公はそれから椅子に座るたびに出世を繰り返していく。
いい地位についたが、次はもっと上を狙おうと会社のトップを目指すべく再びレストランに行き、椅子に座る。
しかし部下にやめたほうがいいですよ。と忠告をうけるが主人公は聞き入れずあろうことか店側に無理を言い閉店まで座り続けた。
そのあげく事故死した。
主人公の葬儀の中、部下は口々に○○さん、出世しすぎてついに仏様になっちゃいましたね。
だから、やめたほうがいいって言ったのにと苦笑した。
『出世もほどほどが一番である』
『出世への道』 石燕の筆(影絵草子) @masingan
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます