第11話 宿にて
どうしてこうなった!
俺はベッドから降りて床で寝るからと言うと、2人が大変な剣幕でダメ出しをしており、それならば馬小屋で寝ると言い出したのだ。
話し合った結果3人でベッドを使って寝る事となった。
「あのねぇ君達さあ、俺が若い男で君達は幼いとはいえ美人だって分かっているよな!?ああは言ったが流石に綺麗な女の子と一緒のベッドだと、俺も抑えが効かなくなり、君達を求めて犯すかも分からないんだぞ!」
イリアが答える。
「私達は、友安様の奴隷ですから、当然の事ながら体をお求めになられても構いません。既に覚悟が出来ておりますし、と、友安様なら初めての相手として望むところです」
ミリアが続く。
「私は友安様がいなければもう死んでいたのだと思います。私の身も心も既に友安様の物です。どうぞお収め下さい」
これはいかん。一度本気で体を求めている振りをして迫ってやり、脅す必要が有ると感じた。面白半分で俺を挑発して楽しんでいるようだ。
それにいつまでも理性が持つかについて、本当に自信がないんだよな。だから挑発を一刻も早く止めさせたかった。
「じゃあ服を脱いで下着姿を御披露目してもらおうか!今から俺が君達の希望通りに、どちらかをお手付きにするぞ。何をするか分かるよな!さあて、ド・チ・ラ・ニ・シ・ヨ・ウ・カ・ナ!うへへへ」
わざと下卑た感じで言う。
戸惑う2人は服を脱ぎ捨て下着姿になった。そう逆らえないからだ。恥ずかしそうにし、真っ赤になってはいるが、お前らぺったんこだぞ!
思う所があり考えた結果として選んだのはミリアで、彼女をベッドに押し倒した。
「じゃあ今から君の初めてを頂くよ。文字通り俺の女になるんだ。さあ俺に純潔を捧げるんだ。挑発した君達がいけないんだ。もう滾りを押さえられないから、君達に俺の滾りをぶつけて満足させて貰うよ。頂きます!」
そういうとミリアは涙を浮かべており、震えていた。イリアも同じだ。
俺はため息をついてミリアに布団を掛けて肌を隠してやった。
「なあミリア、君は自分の事について、予知が出来ないのだろう!?違うか!?俺が今はイリアに手を出さないというのは分かっていても、ミリアに手を出さないとは分からず、今から君の初めてを俺が本当に奪うと恐れたから、泣いてるのだろう?違うかい?」
ミリアの声はか細かった。
「はい。奴隷なので仕方がないのですよね。どうせなら初めては愛されていると実感し、ロマンチックな雰囲気があり、情熱的に迫られるのが良かったな」
「あのなぁ、今は手を出さないよって言っただろう?だから今は手を出さないよ。君の歳の子に手を付けるのは俺のいた世界じゃ犯罪だからね。そういう倫理観が働くんだ!だから服を着てね」
ミリアの声は少し明るくなった。
「本当に私の純潔を奪わないのですか?ううう」
「しないよ。ただね、挑発はもう止めてね。俺も男だ。君達を相手にしていつまで理性が保つ事が出来るか分からないからさ。俺は君達を愛し、君達が俺を愛さない限り致すつもりはないよ。まあ格好付けの痩せ我慢だけどね。もし俺が我慢出来ずに女性を抱くならば、娼館にでもいって女を買うさ。嫌がる者となんて無理だから、勿論ちゃんとお付き合いをしている恋人と、お互い愛し合っていると良いな。なんてな」
イリアが謝罪してきた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。試していました。調子にのりました。えーん」
2人共泣き出したので暫く優しく抱き締めていたが、もう一度服を着るように伝える。
「落ち着いたか?。そろそろ服を着てくれないと本当に理性が飛ぶぞ」
そうして2人が服を着てからは、大人しく就寝する事になったのであった。
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