第9話 中学生
あたしは中学生になった
祖父母宅から学校までは電車で
約1時間半の距離
全寮制と聞いていたが希望者のみの
寮だった。母に騙されたのに気がついたのは入寮してからの事。
2人1部屋での寮での生活は自由ではなかったが中学生があたしだけともなると
高等科の先輩が可愛がってくれた
その中でも特にまみ子を可愛がったのは
幸子先輩
幸子先輩は県外から来たので寮での生活をすると言っていた。
いわゆる昔のスケバンのような制服
スカートなんて足首まであるように改造していたが面倒見がよく同じ部屋ではないけれどいつも談話室に呼んでくれていた。
同室の高校生は物静かでつまらなかったからあたしはいつも談話室で幸子先輩達と話していた。談話室には小さな窓があった。『夜、寮長見回り終わったら談話室集合ね』と言われ夜9時頃見回りが終わったので談話室に向かった
幸子先輩たちが待っていた
『窓から出るよ?』幸子先輩は言った
ワクワクするような不思議な気持ちになった。
体が小さいあたしは
1番に窓を抜け出た。
幸子先輩と由美先輩とあたしの3人で
ただ抜け出したが山の中にあるような寮の外は真っ暗
何をするのか聞いたらもうすぐ友達が来ると言う、少し寮から離れた場所で座って待ってるとバイクの音がした
暴走族が来た。幸子先輩は『こっち』と手を挙げて1人ずつ3台のバイクの後ろに乗って走り出した。凄く寒かったけど楽しくてその日は明け方まで走りまくっていた。
まだ薄暗い中寮に戻って部屋に行くと同室の高校生がどこ行ってたのか聞いてきた。あたしは無視をして寝た
何度か夜に抜け出してはバイクに乗ったり喋ったりと時間を潰した楽しかった
1ヶ月くらいした時
寮長から呼ばれた
談話室の窓もあかなくなってた。
あたしは中学生たから退寮にはならないけど朝一番で幸子先輩と由美先輩は退寮
退寮と同時に退学と聞かされた
それを聞いて泣いた
『あたしも退寮にしろよ』とキレた
受け入れ先がないと退寮する事は出来ないと言われ
渋々祖父母に電話をした。
説明をすると迎えに来てくれたが
祖父母宅から学校までは1時間半
しょうがない。
サヨナラ言えないまま幸子先輩由美先輩は居なくなった
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