第3話女性がもつべき目的意識
素敵だなー、この人ともう少し深くお付き合いしてみたい。そんな気持ちから始まった既婚者の恋なら、自分はまず彼のファンの一人だと認識する。自分みたいに彼のことを素敵だなーと思う女性がいるかもしれないからだ。そう思う女性はなにも彼の配偶者だけとは限らない。自分が魅力的だと感じる以上、彼のことを同じように魅力的だと感じる女性が他にも複数人いておかしくない。相手の男性の配偶者が彼の第一ファンであり、ファンの長であるファンリーダーだとすると、自分はその下にいる複数のファンの一人であると言える。つまり、妻だけが公に正妻である以上、妻は特別だが、それ以外の女性は自分を含めて全ての人が単なるファンの一人というポジションでしかない。そうやってちょっとわきまえていれば、自分が相手の中で特別な存在なんだと思い込んで、不平不満がうまれることを防ぐことができるはずだ。だって、現に芸能人のファンがそうそう正妻と同等の関係になったり、特別な待遇を受けることなんてないではないか。それと自分も同じであると自覚していれば、そんな憧れの相手の隣にいられて会話できるってだけでも幸せではないかと思える。ちょっとしたことが幸せだと思えるレベルに留まっていれば、きっと自分が一番になりたいという欲望に支配されて、はたからみたらいわゆる「不倫女性の行く末=不幸」の公式にあてはまらないはず…。そんなふうに私は今自分がしている恋愛を位置付けてみた。
まだ確信はもちろんないけど、既婚女性が既婚男性を好きになって、ちょっと深くお付き合いしてみたいと思ったとき、こんな考え方で相手に向き合ってみることを勧めたいと思った。
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