幼馴染彼女に浮気され恋愛不信だった俺が、ヤンデレ美少女達に愛されまくってる件

楠 楓

第1話 幼なじみの彼女に浮気された…。

いつも通りの授業を受けた俺―芦屋 優斗は、いつものように帰路についていた。その日はたまたま母親におつかいを頼まれていたので、学校近くの大型ショッピングモールへ行った。


「たく、買い物ぐらい自分で行けばいいのに…。」


そんな感じで愚痴を漏らして歩いていると、ゲームセンターを見つけた。


「久しぶりに寄ってみるか。」


軽い気持ちでゲームセンターへ入った俺は、偶然、幼なじみで彼女の天原 雪菜を見掛けた。話しかけようと近付いたとき、雪菜の隣で知らない男が手を繋いでいた。


「誰だよ。あいつ。」


嫌な予感がした俺は、その二人を写真に撮って、その場を後にした。


「浮気か…。いや、もしかしたら、兄弟とか、従兄弟の可能性だって…。」


そうやって、自分を説得してみたが、どう見ても、身内の距離感じゃなかった。


「最悪だよ…。」


今後のことを考えながら、帰路に就いていると、騒々しい声がした。


「嫌です!離してください!」


「いいじゃんかよ。俺たちと遊ぼうぜ?」


なんだ、ナンパか。無視しようかと思ったが、今はイライラしていて、大声を出したい気分だったので、


「おまわりさーーーん!ここで女の子に手を出そうとしている変態がいまーーーす!助けてくださーーーーーーーい!」


恐らく、人生で一番の声量でそう叫ぶと、周りがどよめき始め、ナンパ野郎共は、居心地が悪くなったのか、とっとと逃げてしまった。

さて、俺も本当に警察が来ないうちにトンズラこくとするか。


「待ってください!」


そう呼び止められて、振り向いて驚いた。なんと偶然、学校でも一番の美少女と呼び声の高い雨宮先輩だった。


「あの、ありがとうございます。」


そう頭を下げられたが、学校一の先輩にそんなことさせたとなれば、俺が殺処分されてしまう。さっさと帰ろう。


「いえ、大丈夫ですよ。それより怪我とかありませんか?」


ここは音沙汰を立てないように、紳士的行動をして、早くこの場を立ち去ろう。


「大丈夫です。それよりも、あなたの連絡先を教えてくれませんか?」


「いえ!大丈夫なら、良かったです。急いでいるので、サラダバー!」


違う、さらばだーだ。まぁいい。しかし、幼なじみのこと、本当にどうしよう。明日相談してみるか。

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