25話 毘沙門天の剣翼を鍛えなおす。
25話 毘沙門天の剣翼を鍛えなおす。
「まずは、アイテムを鍛えなおすところからだな。エグゾギアのエネルギーチャージに時間がかかりすぎるのが直近の大問題。『毘沙門天の剣翼』も、ピーキーすぎて扱い辛いから、そこを修正――いや、そこに関しては、むしろ伸ばすか……もっと、とことんピーキーにして、それを自在に扱えるほど、俺自身の練度を上げる……そっちの方が未来につながる。安全策に逃げるのではなく、最大値を狙って挑戦した方がいい……」
アイテム開発だけでコトは済まない。
『自分自身の底上げ』も大事になってくる。
時間はいくらあっても足りない。
「敵は1兆……限界を超えて自分を磨かないと話にならない……」
覚悟を決めて、
センは、アイテム改造に没頭する。
―――――――――――
《名前》【毘沙門天の剣翼】
《アイテムクオリティ》 【23】
《コアマテリアルランク》【12】
《神器レベル》 【25万】
《スロット枠》 【3】
《イクシードギア》 【5】
《魔改造率》 【308%】
《スティグマ》 【7】
《エタニティテイル》 【98話】
《シンクロ率》 【200%】
《装備者への愛》 【3800万】
[HP] 【+380万】
[MP] 【+120万】
「攻撃力」 【+800万】
「魔法攻撃力」 【+90万】
「防御力」 【+120万】
「魔法防御力」 【+32万】
「敏捷性」 【+215万】
「耐性値」 【+102万】
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★
1日目。
『まずは、メイン武器である毘沙門天の剣翼から鍛えなおしだな……』
『ぶっちゃけ、火力が足りなさすぎる』
『もう、ほかは、どうでもいいから、とにかく、全リソースを火力にぶっこむ』
『そうじゃないと、強大すぎる敵が相手の時、ワンチャンすらねぇ』
10日経過。
『ここまで火力にふりすぎると、全然、扱えねぇな……』
『まあ、あとで、武の訓練をするときに、その辺を中心に鍛錬すればいいか』
『……しかし、それにしても、まだ、10日か……』
『あと、9999万9999年と355日……』
『……前回の時も思ったけど、エグいな……』
~~
300日経過。
『だめだ。このまま火力だけを追い求めたら、マジで、バランスが悪くなりすぎる』
『だが、総合的なバランス調整ができるだけのアイテム作成能力が俺にはない』
『……アイテム技師としての能力を、基礎から鍛えなおすか……さいわい、まだ時間はある』
『よし、決めた。図書館で基礎の基礎から勉強しなおす』
~~
~~
150年経過。
『見えてきた……つまり、特化させるためにも、バランスが必要なんだ』
『神字の打ち込みによるピーキーさだけを求めても本質に届かない』
『コアマテリアルに対する理解度が足りてねぇ』
『……これ、あと、何年かかるんだ……』
~~
~~
2300年経過。
『もう、行けるだろ』
『さすがに、ここまで勉強したんだから、いけるはず』
『あとは、実戦あるのみ』
『さあ、やるぞ!』
~~
~~
6万年経過。
『また失敗した……神字によるプログラム挙動は繊細すぎる』
『この繊細さ……俺、ほんとうに出来るのか?』
『もう、これ以上は……』
~~
~~
~~
100万年経過。
『折れずに挑戦し続けて、本当に良かった……』
『見えてきた……見えてきたぞ……』
『しょせんは、パズルに過ぎなかった』
『伝導率を意識しすぎて、シルエットが見えていなかった』
『……これならいける……あとは、試行回数の問題……っ』
★
――再度、ナイトメアソウルゲートにきてから、『500万年』が経過した。
その間、ずっと、アイテム創りに没頭したセンは、
「で……できた……」
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《名前》【毘沙門天の剣翼】
《アイテムクオリティ》 【39】
《コアマテリアルランク》【19】
《神器レベル》 【29万】
《スロット枠》 【3】
《イクシードギア》 【6】
《魔改造率》 【398%】
《スティグマ》 【8】
《エタニティテイル》 【116話】
《シンクロ率》 【320%】
《装備者への愛》 【5700万】
[HP] 【+820万】
[MP] 【+150万】
「攻撃力」 【+5200万】
「魔法攻撃力」 【+99万】
「防御力」 【+172万】
「魔法防御力」 【+35万】
「敏捷性」 【+398万】
「耐性値」 【+155万】
――――――――――
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