序章 舞台に立つ者こそ真なる聖女
聖女による聖樹の
私は
広場中央に造られた舞台の上には、
そして、その
ダイアナは聖樹を
(待って! それは私の役目よ!)
この王都での浄化を成功させると、七つある聖樹の浄化がすべて終わる。それをもって正式に聖女と認められることになる。
三年に
一方、ダイアナが浄化の旅に加わったのは半年前──。一度だけ一番小さな聖樹の浄化をしたにすぎない。
最も大きい王都の聖樹を任せるのは不安だし、ここは私のために用意された舞台だったはずだ。私は
それでも必死に舞台に近づこうとする私を騎士達が止めた。
「コハネ様、聖女様の浄化が始まっています!
「私が聖女よ! この王都での最終浄化は、本来私の役目よ!」
「何を
「…………? ダイアナに押し付けた?」
騎士の反論を聞いて混乱した。その間にも浄化は進み、白い光が聖樹を包み始めた。
民衆からは「わあ!」と
「聖樹が白く光っている!
見守っている人々が
私もその光景を見ていた。でも……。
「…………?」
「王都の
声を拡散する
「聖女ダイアナによって、七つある聖樹のすべてが浄化された! 魔物の
浄化のすべてがダイアナの功績であるような言葉を聞いて、私は
アーロン様は私の
たった半年前に仲間になったダイアナの方を本物の聖女だと認めるの? 問いかけるようにアーロン様を見つめていると目が合った。
「……どうしてそんな目で私を見るの?」
「あなたは聖女失格です」
そばにいる騎士が、私に向けて
私は何も悪いことをしていない。どうしてこんな目に
「……いったい何が起こっているの?」
ダイアナを
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