5 プロスイマーに成れなかった重人の、破滅への道と回想。

 公園のベンチに座って、落ち込みたい気分だ。ブランコが揺れている、公園で、沈み込んで泣きたい気分だ、大口を叩いておいてこれか。


 僕は駄目駄目だな、謝ったって、何をしたって助からないし、道は開かれない、僕は自分で如何にかするしかない、如何にか形を見つけるしかない。


 この収拾のつかなくなった状況に社会のレールからはみ出した僕は道を見つけなくてはいけない、きっと僕は進まなくてはいけない、間違いだらけのやり方しか知らないけれどするしかない、思想と学問の自由があって本当に良かったと思う僕にはこれしか無いから、僕は勉強と道を外れた外道の考え方しかできないから、だから、自由が保障されていてよかった、思想の弾圧されない社会でよかった、此れで僕は戦えるから、絶対に負けないから、この分野では僕は負けない。


 ずっと考えてきたんだ、なみの人間では思いつかない奇怪で怪奇で、受け入れがたい危険な思想を、概念を僕にしか出来ない負けた人間の裏の裏、其れはチートのようなやり方で、成りあがってやるんだ。


 僕を不採用にした企業に礼がしたいくらいだ、その間に準備ができるのだから、道を考え直せたのだから、痛い痛いは、死は苦しみは自傷行為は終わりゆく世界は、滅びは、破壊あ破滅は僕の専売特許だ、僕異常に苦しんで生きてる奴は居ない、人間は幸福でありたいと願うものだどんな人間だってそうだ、僕は苦しみ続けたいかなる喜びも受け入れず敢えて苦しい道を選んできた。


 いいや。


 違う。


 そうだ。


 逃げたんだ。


 覚えているさ。


 水泳 瀬那が病んで死んだあの日。


 僕は覚えている。


 逃げたんだ、逃げて逃げて、悔しくて悔しくて死んだ。


 立ち上がるのが怖かった、挫折だった、そう思いたく無かった。


 彼は未だ逃げている。


 挫折したまま、立ち上がることなく才能を殺し続けている、若いうちにしかできない事も或る、この選択は誤りだ、分かっている僕が必死にできてない事は、心に突っかかる、僕の本当の夢が、本当の僕の夢。


 大きくてきっともっと努力しないと叶わない夢、もう一度あの場所であの舞台で・・・。

 

 僕はスポーツ選手、中でもプロに成りたくてね。


 けれど実力が無いんだ。


 僕は一度もいい結果は出せなかった。


 根本的に才能が無いのかと疑ったものだが、きっと只の練習不足だったに違いない、僕はチャンスを逃し続けている。


 社会人になって迄続けることに抵抗があった、下手だし続けても駄目なのは目に見えていた、本気で強くなりたかった、若かったし未だ間に合うかも知れない、本気で練習すれば上達するに違いは無い、只怖いのだ。上手くいかなかった時が、怖くて逃げだしたんだ。諦めたくないんだ。


 僕はけれど、プロスイマーに成りたいんだ、バカにされたって構わない、恥さらしだって構わない、きつい練習にだって耐える、僕はその覚悟があった、なのにどうして僕はこんな事をしているんだ。


 もう彼是一年半は泳いでいない。


 そんな事をどうこう言っても実際に結果を残さないと始まらない、実力が重要なのだ。


 こんな事を書いて、いる時点で、負けだ。


 行動に移さないと駄目だ。


 プールにでもいって泳ぐのがいい。


 どう思われようが泳ぎたいんだろう。


 私は。


 そうすると気持ちの変化もあるかも知れない。


 と、面接に落ちた、正確には、取り合ってさえもらえなかった重人は考えて居た。

どうして、鯨の事を思い出していたのだろうか、っ分からない、けれど、僕は御金が必要な人間だ、気持ちの変化なんぞ在りはしない、死ねと念じ殺すだけだ、僕に労働は似合わない。負け組にも、アマチュアにもなりたくはない、プロでないと、更に世界一でなければ無意味だ。


 行き場の無い。


 御金もない。


 職場も無い、往生際も悪い。


 碌でも無い。しかし、死人をみても、何も感じない謝るくらいしろよ、人間の出来ていない店舗だ。


 さっさと潰れればいいのに。


 公園のベンチに座って、落ち込みたい気分だ。


 ブランコが揺れている、公園で、沈み込んで泣きたい気分だ、大口を叩いておいてこれか。僕は駄目駄目だな、謝ったって、何をしたって助からないし、道は開かれない、僕は自分で如何にかするしかない、如何にか形を見つけるしかない。


 この収拾のつかなくなった状況に社会のレールからはみ出した僕は道を見つけなくてはいけない、きっと僕は進まなくてはいけない、間違いだらけのやり方しか知らないけれどするしかない、思想と学問の自由があって本当に良かったと思う僕にはこれしか無いから、僕は勉強と道を外れた外道の考え方しかできないから、だから、自由が保障されていてよかった、思想の弾圧されない社会でよかった、此れで僕は戦えるから、絶対に負けないから、この分野では僕は負けない。


 ずっと考えてきたんだ、なみの人間では思いつかない奇怪で怪奇で、受け入れがたい危険な思想を、概念を僕にしか出来ない負けた人間の裏の裏、其れはチートのようなやり方で、成りあがってやるんだ。


 僕を不採用にした企業に礼がしたいくらいだ、その間に準備ができるのだから、道を考え直せたのだから、痛い痛いは、死は苦しみは自傷行為は終わりゆく世界は、滅びは、破壊あ破滅は僕の専売特許だ、僕異常に苦しんで生きてる奴は居ない、人間は幸福でありたいと願うものだどんな人間だってそうだ、僕は苦しみ続けたいかなる喜びも受け入れず敢えて苦しい道を選んできた。


 いいや。違う。


 そうだ。


 逃げたんだ。


 覚えているさ。


 水泳 瀬那が病んで死んだあの日。


 僕は覚えている。


 逃げたんだ、逃げて逃げて、悔しくて悔しくて死んだ。


 立ち上がるのが怖かった、挫折だった、そう思いたく無かった。


 彼は未だ逃げている。


 挫折したまま、立ち上がることなく才能を殺し続けている、若いうちにしかできない事も或る、この選択は誤りだ、分かっている僕が必死にできてない事は、心に突っかかる、僕の本当の夢が、本当の僕の夢。


 大きくてきっともっと努力しないと叶わない夢、もう一度あの場所であの舞台で・・・。

 

 僕はスポーツ選手、中でもプロに成りたくてね。


 けれど実力が無いんだ。僕は一度もいい結果は出せなかった。


 根本的に才能が無いのかと疑ったものだが、きっと只の練習不足だったに違いない、僕はチャンスを逃し続けている。


 社会人になって迄続けることに抵抗があった、下手だし続けても駄目なのは目に見えていた、本気で強くなりたかった、若かったし未だ間に合うかも知れない、本気で練習すれば上達するに違いは無い、只怖いのだ。


 上手くいかなかった時が、怖くて逃げだしたんだ。


 諦めたくないんだ。


 僕はけれど、プロスイマーに成りたいんだ、バカにされたって構わない、恥さらしだって構わない、きつい練習にだって耐える、僕はその覚悟があった、なのにどうして僕はこんな事をしているんだ。もう彼是一年半は泳いでいない。


 そんな事をどうこう言っても実際に結果を残さないと始まらない、実力が重要なのだ。こんな事を書いて、いる時点で、負けだ。


 行動に移さないと駄目だ。プールにでもいって泳ぐのがいい。


 どう思われようが泳ぎたいんだろう。


 私は。


 そうすると気持ちの変化もあるかも知れない。


 と、面接に落ちた、正確には、取り合ってさえもらえなかった重人は考えて居た。


 どうして、鯨の事を思い出していたのだろうか、っ分からない、けれど、僕は御金が必要な人間だ、気持ちの変化なんぞ在りはしない、死ねと念じ殺すだけだ、僕に労働は似合わない。


 負け組にも、アマチュアにもなりたくはない、プロでないと、更に世界一でなければ無意味だ。


 行き場の無い。


 御金もない。


 職場も無い、往生際も悪い。


 碌でも無い。しかし、死人をみても、何も感じない謝るくらいしろよ、人間の出来ていない店舗だ。


 さっさと潰れればいいのに。

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