設定(一)
※物語の登場人物、ロボット、その他用語の設定資料です。
物語が進むことで更新されるかもしれません。
ネタバレを含むかもしれませんが、ご了承下さい。
【松永ライゴウ】
この物語の主人公。
元々は平凡な会社員だったのだが、新発売のゲームを買った帰り道に交通事故に遭い、物語の世界に転生した。
前世の頃からロボット系のアニメ、漫画にゲームの大ファンで、このロボットが間近にある世界に転生できたことを心から喜んでいる。
呪術の力で特殊な蒸気機関を動かして操る能力者「陰陽師」の家系に生まれたライゴウは、前世の知識とロボットに対する情熱で瞬く間に実力を身につけて、自分だけの呪術と蒸気機関で動く人型兵器「轟音蜘蛛」を作り出す術を会得する。
自分が考えた自分だけのロボットである轟音蜘蛛に乗って、憧れの異世界のロボット達と一緒に行動したり時には競い合うことを夢見ていて、異世界からロボットがやって来る現象の百機鵺光を心待ちにしていた。
この世界での年齢は十八歳。
黒い衣服の上に頭部まで覆い隠せる外套を羽織っており、顔には「面頬」という顔の下半分を隠す金属製の仮面のようなものを装着している。
顔立ちは非常に整っているが前世の頃から感情を表に出すのが下手、というか全く表情が変わらない。しかし百機鵺光でやって来る異世界と友好的な関係を築くには笑顔で接することが大切だと考え、そのために歯をむき出しにして笑うデザインの面頬を装着している。……だが「笑み」とは元々威嚇効果な上、面頬を装着した姿は友好的な築くどころか、むしろ相手に怪しまれる結果になっていることに本人は気づいていない。
【轟音蜘蛛】
松永ライゴウが設計して、彼の呪術によって作り出される蒸気機関で動くロボット。
「急急如律令 式機神創造・轟音蜘蛛」の合言葉によりライゴウの脳裏に刻み込まれた術式が発動して、その術式によって同じく脳裏に刻み込まれた轟音蜘蛛の設計図通りに部品が創造されて組み上げる。
ロボットアニメの大ファンであるライゴウが自分なりの美学と浪漫を注ぎ込んで作り出した機体。
鎧武者のような外見をしていて、メインカラーは青でサブカラーは赤。
背中には二門の大砲と昆虫の脚のようなブースターを二本取り付けていて、両腕にはそれぞれ鎖で繋がったトゲつき鉄球を発射する武装を装備しており、これにより近距離戦から遠距離戦まで対応できる上に重武装ながら高速戦闘もできる。
頭部には八つの水晶製の眼があり、八つの眼に大砲とブースターを合わせて八本の手足を持つ姿は蜘蛛のように見えて、それと加えて激しい音を出しながら移動して攻撃をすることから「轟音蜘蛛」と名付けられた。
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