着いた。

「あー疲れた疲れた!!...さてと、ここら辺にいるはずなんだけどな...」

「さとみー、けんちゃーん、こっちだよー」

振り向くと昔懐かしのさっちやんのおばあちゃんがいた。

もう葬式は終えて...ないけど(危ない危ない...)


「あ、向こうだ。」

すかさずさっちゃんは走る。

いつもの持久走より早い。

年下なのに、負ける...

「ちょっとまって〜〜〜」

そう言って追いかける。


「ヤッホーイ、一番乗り〜かったぞ〜」

「負けたよ...」

助手席を取られた...

悲しい...


「それじゃぁ、出発。」

そう言ってさっちゃんのおじいちゃんが車に乗り込む。

続いておばあちゃんも。


---ここからセリフ説明---

おばあちゃん:b

さっちゃん:s

自分:z

---ここまで---


b「オンボロ車だけどごめんね。」

z「いやいやそんなわけないよ...」

s「そうだよね〜」

s「家に着いたら畑に遊びに行っていい?」

b「いいけど、虫には気をつけんさいよ〜」

s,z「「わかった!!」」



それから10分。

気づけば町外れの一軒家に着いていた。

そこは辺り一面、田んぼ。

遠くには、小さく製材所が見える。

昔はよくここに行っていたなぁ...と思う。

けど、今は「昔の今」であり、現在は「昔の現在」であり...

あ、またループした。

s,z「「いつもの裏山に行ってきまーす!」」

b「行ってらっしゃーい、暗くなったらすぐ帰ってくるのよー」

s,z「「はーい!!」」

そうして、バッグに何故かいつも常備してある特定小電力無線機を使ってかくれんぼをすることにした。

s「ピッ、もういーかーいザッ」

z「カチッ、もーいーよーピッ」

s「実は、もう見えてるんだよね...」

?!

s「みーつけた...」

自分の真後ろに...いた...

z「うわぁ!」

s「あはははっっ!!!」

z「もー怖いからやめてよ...」

s「ごめんごめんっ。じゃぁ、もう一回鬼ね」

z「いいよ...」



その後、何度も自分は見つけられた。

けど、今回は長い。

もう10分近くにげているけれど、さっちゃんは無線で「まだいないの〜?」としきりに声をかけてくる。

姿も見えない。

z「カチッ、一回家に帰ろう!ピツ」

s「ピッ、わかった〜!じゃあ、そこで待ち合わせね〜ザッ」

ふと辺りを見渡してみる。

だいぶ深いところまできたようだ。

とりあえず、家とかがある方へ歩いて行ってみる。

だが、さっちゃんがいない。

ふとそばの岩を見ると、何かノートパソコンが置いてある。

未来の2040年台のパソコンだ。

「なぜここに...?」

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