異世界で戦争に巻き込まれた俺は安置目指して頑張ります!

リアス

第1話俺が異世界転生だと!?

「お兄、起きないと学校遅刻するよ〜」

「んん〜後五分だけ〜」

「今日は私の高校の入学式なんだからいつもより早く起きないと。」


ペチペチと軽くほっぺたを叩かれて意識が現実に戻る。


「うわ、そうじゃん!やっば今何時!」

「7時40分〜」

「波瑠なんでもっと早く起こしてくれなかったんだよ!」

「起きなかったのはそっちでしょ」


ヤベェ始業のチャイムまで20分しかねぇ、

俺はベットから飛び起きるとダッシュで

階段を駆け降り顔を洗って制服に着替える。


「お兄、もう行くよ〜」

と玄関から波瑠の声が聞こえる。

「待ってくれ、パン掻きこむから。おっけ!食い終わった。ご馳走様、母さん!行ってくる!」

「いってらっしゃい、歩夢!波瑠!学校まですぐだけど今日は車多いだろうし十分気をつけるのよ!」

「分かった!行ってきます!」


今思えばこの忠告をしっかりと聞いておくべきだったなと思った。

幸いにもうちから学校は家から歩いて5分と言う近さだ。

チャイムまで残り3分だ。だがしかし、それでも走れば十分間に合う距離だ。

これでも中学では陸上部だったため足の速さには自信のある。

しかし妹の波瑠は昔から体が弱く走ったりなどの運動が苦手だった。


「お兄、ハァハァ、疲れたよ」

「おいおい、出来るだけ急ぐんだぞ!俺が先行って先生に伝えとくから」

「頼んだぜ」


とアイルビーバックとか言いそうなポーズをしてきたので、俺もお返しでおんなじポーズをしてあげた。


ハァハァと息を切らしながら走る妹が心配だったので、ちらちらと見ながら走っていると

いつのまにか校門に到着する。


今思えばその時には既に俺は運命の神様に嫌われていたんだろう。

そしてその時既に”死に神”に好かれていたのだろう。

「おいおい、あいつ車来てるの気づいてるか?」


波瑠はいつものT字路を確認せずに走ろうとしているが曲がった先には車がいる。

ガードミラーがない為車も来ている事に気づいていない。

まずい、このままだと波瑠が轢かれる!

気づいた俺は猛スピードで波瑠のいるT字路に走り、叫ぶ。

「おいっ、波瑠!止まれ!車来てるぞ!」


波瑠がその声に気づきあわてて戻ろうとする時には車は俺達の目と鼻の先だった。

相手も下り坂の為ブレーキをかけているが

元々スピードが出ていた為とまらない。

せめて波瑠だけでも!


そう思い俺は波瑠を突き飛ばし俺は車に吹き飛ばされる。これは死んだな。そう思った。

景色がスローモーションになっていく。思考がゆっくりになっていく。


その時俺はどしゃぁぁぁと言う音と、

とてつもない痛みに襲われた。

手を見ると自分の血で染まり真っ赤になっていた。


波瑠は何かを叫んでいるようだが

意識が薄れ出してきて何を言っているか聞き取れない。目もかすみ、チカチカ光が見える


ああ俺死んじまうんだなと理解した。

その前にか細い声だか最後の力を振り絞って

「波瑠、大丈夫か?痛く、ないっ、か?」

その一言に波瑠は泣きながら笑って頷く。


最後まで俺を心配させないようにしているんだろう。


「なら、良かった。」


あぁ、まだ学校のみんなと遊びたかったな。母さんや父さんに楽させてあげたかったな。

…まだ、死にたく無かったな。

そして一度俺の意識はそこで消える。


緊急報告 生体、一条歩夢の魂は

☆#2☆に転生されました。


新人なので、ハートと星をお願いします。



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