第21話

そう思ったら居ても立っても居られず、ロボットに家族に手紙を書くからと10枚の紙とペンをもらった。


最初の5枚を今までの思い出を紙に書き、残りの5枚を返信用と書いて封筒に入れた。


その返信用には今は見えないあなたへの想いを書いて。


きっと家族はこの手紙の意味に気づいてくれるはず。


最近のペンはどんどん進化と便利を追求していて、ボールペン赤ペン、蛍光ペンそして消すことが出来るボールペンだ。


まず消すことが出来るボールペンで字を書いて、温かいスープのお皿の下に敷く。


すると熱で字が透明になる。


これで見えない手紙が完成する。


ただし冷やしてしまうと字がまた見えてしまう。


運良く今は夏だから見えるようになるくらいには気温は低くならないはず。

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