第14話 妹に悟られてはいけない
短いです。試験が終わるまで暫しお待ちください
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(マ、マスター、どうするんですか?)
「今それを考え中だ」
さぁ、どうする。どうやって言い訳をする。
適当に、朝早くから運動していたは通じるとして、問題は剣だ。外に置いていてもいいのだが、今日はリリーの友達である美由紀ちゃんが来る日だ。外に置いてなんかしたら美由紀ちゃんにバレてしまう。
では、帰った後、すぐに二階へ持っていき部屋へ置いていくか?だが、こんなに重たいのに、急いで行ける訳がない。リビングからリリーが来る方が早い。
「・・・やっぱり、これしか・・・・」
俺は思いついていたことを実施し、玄関の扉を開けた。
「た、ただいま・・・」
俺が口にすると、リビングから足音が聞こえてくる。そして、リビングに繋がる扉からリリーが出てくる。
「お兄ちゃんおかえり!お兄ちゃんどこに行っていたの?また運動でもしていたの?」
「ただいま。今日は朝早く起きたから走って来たんだ。すぐに朝ごはんにするよ」
「はーい。ん?お兄ちゃん、なんで刀袋なんか持っているの?」
「あぁ、これは走っているときは重い物を持つと体力アップするらしいから持って走ったんだ」
「へぇ~そうなんだ!知らなかった。けど、お兄ちゃん、さっきから右腕を出さないけど何かあった?」
リリーは俺の右腕を指差す。今は俺の右手は背中に隠したままだ。何故から俺の背中の後ろには右手で握っているグローウィンズがある。剣を縦にすれば俺の体でも隠れる。俺はそれに懸けた。
しかし、今のステータスで両手で持てるグローウィンズを片手で持っているためとてもキツイ。
「あ、あはははは、せ、背中が痒いんだ。今、かいているいる途中なんだ。汗もかいているし、着替えてきてから行くよ」
「ふ~ん、分かった!じゃあ今日も一緒にご飯作ろう!お兄ちゃん!」
「あははは、そうだな。分かったよ」
俺が言い終わると、リリーはリビングへの方へ行った。どうやら気づかれなかったようだ。まだリリーが小学5年生で助かった。
「ふう、キッツ」
(お疲れ様です。どうやら通じたようですね)
まぁ、まだリリーが子供だったから通じたんだと思うけど、次からは使えないな。
俺は、急ぎ足で階段を上り、自分の部屋へ行くのだった。
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