眼鏡綺譚への応援コメント
初めまして。
拝読させていただきました。
最古の眼鏡が主人公というユーモア溢れる語り口がとても面白かったです。
眼鏡も彼と関わった人々も、生まれ変わってまた出会ったということであっていますでしょうか?
だとしたら素敵ですね。
読ませていただきありがとうございました!
作者からの返信
ご丁寧にありがとうございます!
ご明察の通り、眼鏡殿は「また出会えた」と感じたようです。わたしもそう願っております。少なくとも、人と物との関係性、その縁は、個別の存在の枠組みを超えて連綿と繋がっていくものではないかと信じたいところです。
寺音さんにお読みいただけて、大変嬉しく思いました。わたしもまた伺いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
眼鏡綺譚への応援コメント
だいなしキツネさま
こんにちは。
冒頭一行から面白いです!台詞はないけれど味のある人物像がみえる壺。人の手を渡り歩きながら果てしない時間を過ごす眼鏡の感覚。物からみた人間たちの色彩豊かなドラマに、見事に引き込まれました。
眼鏡さんの切なさと、少年に対する思いに、ほろ苦くも温かい気持ちになりました。
とても素晴らしい作品に出会えました。ありがとうございます。
作者からの返信
物って、人間の歴史そのものですよね。でも、人間もまた物の歴史かもしれない、などとも思います。数千年後、たとえ人類が地球からいなくなったとしても、物たちは人類のことを覚えてくれているかもしれない。などと夢想してみたり……。
優しく、脆い人間たちとの絆を大切にした眼鏡殿のお話でした。
彼に出会っていただき、誠にありがとうございます!
眼鏡綺譚への応援コメント
うわぁぁぁぁぁ!!だいなしキツネさん!!!なんと素敵なお話なんでしょう!!感動してうまく言葉が出ないのですが、久しぶりにこんなに良い短編を読んだなぁという思いです☺️✨
最古の木製眼鏡は色々なことを見てきたんですね。淡々とした眼鏡の語りがとても良かったです。
最後、銀縁眼鏡に生まれ変わってから携帯電話という言葉が出てきたのが個人的に嬉しかったです。
眼鏡が悪魔と恐れられていた時代から現代まで長い時を生きてきたんだなぁと眼鏡の記憶に思いを馳せてしまいましたね(*´艸`*)
大賞を取るのにふさわしい、素晴らしい銀縁眼鏡でした!╰(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)╯
作者からの返信
結月さんに褒められて嬉しいキツネ! そして誇らしげな眼鏡殿!
モノの歴史は人の歴史。これまでに色んなモノが人々を見つめ、大切に扱われ、思いを通わせてきたのではないか。そんなキツネの世界観を、眼鏡殿が代弁してくれました。眼鏡殿と同じような存在がわたしたちのすぐそばに満ち溢れていると感じられたら、楽しいですよね。
眼鏡綺譚への応援コメント
何という素敵なお話よ…!
眼鏡さんが見てきた、時に望まざるものすら見なければならなかった視点とともに自分も人や物の生き様の一端を拝見させて頂きました。
眼鏡さんを愛した方が、再び眼鏡さんを通じてめぐり逢う。
いいわぁ…!
とても柔らかな気持ちにさせていただきました。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
わぁ、ありがとうございます。
眼鏡殿にしか見えないか細い運命の糸を、彼に関わった優しい人たちがたぐり寄せてくれたようです。眼鏡殿も長年の旅路を経て、ようやく落ち着くことができました。この行く末を、とはさんに見守っていただけて、眼鏡殿のグラスもツヤツヤと輝いております。
眼鏡綺譚への応援コメント
わぁぁ!このお話、とってもとっても好きです(*´∀`*)
眼鏡氏が初めての持ち主、船乗りを覚えていて灯台に思いを馳せたり、爆弾や戦争の雰囲気に身を縮込ませたりするような人間らしさがなんとも素敵でした!
最後の出逢いもニクい!きっと、銀縁眼鏡に生まれ変わった眼鏡氏は、また二人の側で人の世を見守っていくのだろうなぁと思うと、ロマンがありました!
とっても素敵な銀縁眼鏡をありがとうございました!
作者からの返信
眼鏡殿! miccoさんに好きと言ってもらえたよっ。
意外に繊細で感傷的な眼鏡殿。彼にしか見えない細い運命の糸が、二人を結びつけてくれたのかもしれません。そしてこの二人との関係が、長い旅路を経た眼鏡殿にようやく訪れた安寧のひとときとなることでしょう。
彼らのロマンを受けとめてくださって、誠にありがとうございます。
眼鏡綺譚への応援コメント
なんと眼鏡の人生……!!
眼鏡視点から読むってまた面白いですね😆
最後、二人の会話で閉められるというのもすごく素敵でした~。
眼鏡さんも感無量な始まりであり、木製としての素敵な終わりでしたね。壺さん、どうなったかな(笑)
暖かな物語、ありがとうございます✨
作者からの返信
こちらこそありがとうございます…!
二人の会話を眼鏡殿がそっと見守るラストでした。凛々さんにも見守っていただけて、眼鏡殿も心強かったに違いない。人間も物も身体はどんどん朽ちていきますが、そこにある優しさは、人と人、人と物との関係において繋がっていって欲しいものですね。
壺さんも壺さんで、変な人たちに囲まれています。笑
眼鏡綺譚への応援コメント
淡々と綴られていく語り口の行間から、さまざまな感情が伝わってきました。
>あぁ、俺は初めて、物が見えないという気持ちを知った。
この一文がすごく好きです。
長いこと箱の中に鎖されていた時間があったからこそ、少年に買われてからの記憶がいっそう鮮烈に色づいて感じられました。
とても面白かったです!
作者からの返信
ありがとうございます! お褒めいただき恐悦至極。キツネのこだわりポイントを受けとめてくださって大変感謝です。
眼鏡なのに物が見えない時間を味わい、気づけば眼鏡なのに眼が悪い、などという状況に陥りながらも、数多の障害を乗り越えて、少年との大切な関係に辿り着いた眼鏡殿でした。運命のか細い糸が、彼らを結びつけてくれました。
眼鏡綺譚への応援コメント
初めまして。企画からおじゃましました。
「知り合いの壺!?」冒頭から引き込まれて、テンポもいいのでどんどん続きを読みたくなっちゃいますね。
日本に渡った時には事実なのかなあと思い、変な頭の重ね着した奴を少し検索してみましたがよくわかりませんでした(苦笑)
でも娘さんに愛されてる姿が幸せそうで嬉しくなったし、そうかと思えばガラクタ箱に一体何年閉じ込められていたのかと思うと悲しくなったり、まさか眼鏡にこんなに感情揺すぶられるとは思ってもみませんでした。
そして最古の眼鏡が最も愛して、最も眼鏡を愛したであろうふたりが出会って惹かれ合うラストになるとは想像も付きませんでしたが、気持ちの良い読了感を味わわせて頂きました。
眼鏡、長い旅路おつかれさま。そしていつもありがとう。あなたがいないと私は生きていけませんという気持ちを改めて感じることができました。
すごく面白かったです。ありがとうございました!
作者からの返信
お読みいただいた上に丁寧な御感想まで、誠にありがとうございます!
そして眼鏡殿に思いを馳せていただいたこと、眼鏡殿に代わって厚くお礼を申し上げるキツネです。
人類最古の眼鏡は具体的には特定されていなかったかと思います。なので、この眼鏡の経緯も概ねフィクションです。ただ、悪魔と呼ばれていたのは史実のようですね。日本に初めて渡来した眼鏡は例のフランシスコ・ザビエルと一緒だったそうです。そして、周防(山口県)のお殿様に献上されたということなので、要は髷を結った(変な頭をした)和装の(重ね着しまくった)やつなのでした。もちろん本作の眼鏡殿はフランシスコ・ザビエルと一緒にきた子ではありません。が、当時の中国(明)の大陸沿岸から九州地方にかけては後期倭寇と呼ばれる海賊たちによる貿易活動が盛んでした。日本への鉄砲伝来も彼らによってもたらされたとされていますので、近い立場にはあったのかもしれません。眼鏡殿を引き取ったのもどこかの地方のお殿様です。
眼鏡殿は大変な苦労をしましたが、ようやく落ち着ける場所に辿り着いたようです。長い運命の旅路を眼鏡殿と歩んでくださって、ありがとうございました。
眼鏡綺譚への応援コメント
眼鏡の一人称、とても素敵でした。
前半の淡々とした語り口、後半のテンポとラスト。するするすとん、と胸に落ちてきたみたいな感じで「そうか、出会えて良かったな」という気持ちになりました。
素敵なお話をありがとうございます!
作者からの返信
こちらこそありがとうございます!
キツネがこの銀縁眼鏡文学大賞の存在に気づけたのは、くれはさんの素敵な眼鏡譚がTwitterをざわめかせていたからだと思います。あっちこっちで「ざわ…ざわ…」としているのを見て、なんだこの変な企画と思ったのでした。そして、その日のうちに書き上げたのがこの作品です。なので、くれはさんに読んでいただけてとても光栄です。
眼鏡綺譚への応援コメント
物に魂が宿る派の私としては大変楽しめる物語でした!
周囲の骨董と会話しつつ、波乱万丈の眼鏡生を生き抜いて、よくぞ燃えなかった、よくぞ海に沈まなかったとその幸運をたたえつつ、眼鏡の生まれ変わる姿にあわせ、眼鏡の思い出の人物もまた生まれ変わってと感じさせる余韻のあるラストが最高でした。
かつんかつんと途切れるような口調の文体が、古い眼鏡の雰囲気にすごく似合っている点も気に入りました!
作者からの返信
キツネも物に魂が宿る派です!
銀縁眼鏡の魂を描き出しました…!
文体もお褒めいただいて恐悦至極♪
眼鏡殿は不幸中の幸いを拾い続けて、ついに安らかな時間を迎えてくれたのだと思っています。
眼鏡綺譚への応援コメント
だいなしキツネ 様
眼鏡目線のお話が斬新で、とんとん、と軽く語られていくので物語にすんなり入り込むことができ、楽しく読ませていただきました!
眼鏡は時代を超えて、かつて眼鏡を大事にしていた人達に似た(輪廻転生?)人を巡り合わせる……なんとも壮大な物語でした。
蒐集家コレクターの壺のお話もとても気になります! メソポタミアということはかなりの数の蒐集家と出会ったはず、いつか壺目線のお話も読みたいです♪
作者からの返信
空草 うつを 様
お読みいただき誠にありがとうございます!ありがとうございます!
眼鏡殿が結んだ数奇な縁、長い時を経た浪漫の旅でした。
メソポタミアの壺様にもご注目いただきまして、大変ありがたいです! こちら下敷きとなる作品がありまして、ティボール・フィッシャー『コレクター蒐集』(東京創元社)です。ご興味があればぜひご覧下さい。壺の物語る奇天烈な人間カタログ。それに耳を傾ける骨董鑑定人は、なぜか男を井戸の中に監禁しているという摩訶不思議なお話でした。笑
眼鏡綺譚への応援コメント
ユニークな設定。軽快な語り口。
長い時をギュッと凝縮したようなお話。
とても興味深く、読ませていただきました。
全編に感じる微かなもの悲しさは、過ぎ去った人にはもう会えないと私が思ってしまうからかもしれません。
この世には生まれ変わりや運命の糸があって、それはとても繊細で見落としがちだけど確かにあるんだ。
そう思いたくなってしまう、素晴らしい読後感でした(・v・)
作者からの返信
ありがとうございます!
眼鏡殿にしか見抜けない運命のか細い糸というものがあったのかもしれません。その声を聞き届けた不器用な少年が、眼鏡殿とともに幸せな道を歩んでくれたらいいなと思います。
過ぎ去ったものとは二度と会えないという現実に対して、あり得ないはずの再開を祝う、祈りのような物語を書きたいとキツネは思っています。
眼鏡綺譚への応援コメント
眼鏡がないと生活できない身としては、眼鏡が悪魔と呼ばれた時代があったなんて驚きです!
しかも最初は木製のフレームだったんですね。日常的に顔に乗せてるのに何も知らなかったとは……
それにしても波乱万丈の人生(眼鏡生?)を送った眼鏡ですね。自力ではどうにもできない生だったけれど、最後は素敵な出会いがあってホッとしました。
作者からの返信
キツネも眼鏡が手放せません!
眼鏡殿なりに自分の無力感を達観していたようですが、最後は見せる側ではなく見せつけられる側に回るという形で、幸福のお裾分けをいただいたのでした。また、幸福のお手伝いができたことを誇らしく思っているかもしれません。
みんな、眼鏡を敬おう!
眼鏡綺譚への応援コメント
あぁー……何か好きでした!
初めての眼鏡が木製で、悪魔と呼ばれていたとかそういう事も知りつつ、所々に心に響く1文やクスリと笑える箇所があって、とっても楽しく読ませて頂きました。
はじめて灯台を見た感動を知っているのは俺しかいないとか、要人扱いされてるけど元は悪魔ですよって言っちゃうところとか、箱に入れられてはじめて「見えない」という気持ちを知るとか、魂だけもぎ取って銀縁眼鏡に生まれ変わるところとか、色気づいてるって2回言うところとか、あの娘さんと船乗りに似ている二人が海を眺めているところとか……そしてラストの1文とか。
好きなとこ書き出しただけですが、読後の余韻がほんのりあたたかくておもしろかったです!
作者からの返信
嬉しいお言葉!
最後は眼鏡殿も余韻に浸っていたようです。笑
色々と細部にまで注目していただいてありがとうございます!
はじめての銀縁眼鏡文学大賞(文豪が応募する賞?)ということで、少し海外寄りの文学を意識しました。イギリスのブッカー賞など、権威のある賞ですが軽快な語り口のものがあるんですよね。少しでも月音さんの琴線に触れられたのなら、幸いです。キツネは春の雨の中を飛び跳ねて喜んでいます。
眼鏡綺譚への応援コメント
いろんな国、いろんな時代を超えてきたんですね。眼鏡の魂といったらやっぱり、硝子のレンズでしょうか。最初の方が魂を込めて作り上げ、磨き上げたものですもんね。
悪魔と言われたから、自称も悪魔になっていった眼鏡さん。でも、出会った人々はきっとかれを悪魔とは思ってなかったんでしょうね。大事に守って受け継がれて。
眼鏡の魂を通じて彼と彼女の魂も引き合ったのでしょうか。この先は、どうぞお幸せに!
作者からの返信
そう、古いレンズが今まで大切に磨かれていたようです。生まれからしてちょっとひねくれ者だった彼ですが、長い旅を経てようやく安心できる場所に辿り着きました。それは故郷への帰還にも似た懐かしさを抱かせるものでした。眼鏡に幸あれ☆
眼鏡綺譚への応援コメント
眼鏡をめぐる奇譚……雰囲気が良かったです☺️
作者からの返信
ありがとうございます。身近なものに宿る歴史にロマンを感じるキツネです。人とも物とも大切に関わっていきたいですよね。