俺とエッチしたい彼女の我慢がもう限界な件
月白由紀人
第1話 プロローグ その1
「ねぇ。私たち、やっと結ばれるのね……」
甘いねだり声で、
明日香は、黒髪サラサラロングが素敵な女子高生で、俺、
場所はその明日香の部屋のベッド。制服のままふたり密着して座っていて、赤く紅潮した顔で見つめられている。
「やっとね。私たちが恋人同士になって……デートを何度もして時には大喧嘩して」
「そう……だな……」
たかぶりを必死の理性で押さえつつなんとか答える俺に、明日香が続けてくる。
「中一の時、勇気を振り絞って高一郎に告白してよかったって、今、思い起こしてるところ」
はぁ~と、明日香が熱く甘い息を吐いた。
「私、いま、すごくドキドキしてる……」
確かに明日香の顔は熱く火照り、俺を見つめる目がとろけている。
俺も自然と呼吸が荒くなる。心臓はもうバクバク。すでに頭は沸騰している。
「学園では優等生として振舞ってるけど、実はホントは自分がすごくエッチな女の子なんだって自覚してるところ……」
そんなセリフで恋人の明日香に見つめられて……
「ねぇ」
明日香が誘うような声を出した。
のち、明日香は俺を見つめたまま、自分を披露する様に制服のブレザーを脱いでブラウスのリボンを解く。
そして上のボタンから順に解き始めて、するりと衣擦れの音を残して上半身をあらわにした。
綺麗な、シミ一つない肌。白くてシンプルなブラが、その大きく豊かな膨らみを圧しつけている。
「どう? 私は?」
俺は、言葉どころか息すら忘れて、目を離せない。
明日香が俺の手を取った。
そしてそれを自分の胸に押し付ける。
「あ……」
短い音。明日香が切なげに吐息する。
「ねぇ。私、もう我慢できない。今日は私のことめちゃくちゃにして。私も理性を開放して、自分が自分じゃなくなるくらい女になるつもりだから」
言い放った後、明日香はふふっと妖しい笑みを浮かべる。
「高一郎のここも……すごくなってる」
明日香が俺の『その』部分に触れ、俺はビクンと全身が痙攣した。そして明日香が俺の首に両腕を絡めてきた。
うるんだ瞳で俺を見つめ、顔を近づけてくる。
甘いボディーソープの匂いが俺の鼻孔から脳内に入り込み、俺の最後に残った理性を溶かしてゆく。
明日香が俺の前で目をつむった。
唇が近づいてくる。
明日香の吐息が俺の肌をくすぐり、二人の唇が触れあう……という場面で……
俺は――
「ああああーーーーーーっ!!」と叫んで、明日香を引き離した。
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