「この先は単独行動な...」

「え」

「どっちが先に女引っ掛けられるか勝負しよーや。女、捕まえたら、俺にメールしてくれたらその場所に行くわ」

「え」

「ま、勝つのは俺だと思うけど。今のお前、前のお前やか全然イケてるよ。だから自信持ってナンパしてみろよ、な？好みの女がいたら即声かけてみろよ」

「いや、俺、ナンパなんかしたことないっすよ」

「俺はあるし、ナンパされたこともある。

ま、この勝負俺の勝ちだな。

負けた方がラーメン奢るってことで！

じゃ」

「え、先輩...!!!!」

半ば強引に勝負を挑まれ、俺は立ち尽くしていた。ナンパ勝負だなんて言われてもどうしていいかわからない。だって、ナンパなんてしたことないもの。

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