彩り

サチ

ある男

わ、やば

目が覚めて感じた喉の違和感。

小さく声を出してみる「、、、ぁあ゛」

わー、やっちまった。声がカスカスで出ない。

熱は、無いと思う。体感的な感覚で。



仕事で何だかんだ喋らないといけないし、とか色々考えながらキッチンへ向かい水を飲んだ。

うん。声、出ない。

部屋の時計を見ると意外に時間が迫っていた。

「やっべ。」素早く身支度を整えて、家を出た。



暑っ。4月だって言うのにこの暑さ。

温暖化なのか、朝なのに初夏みたいだ。

マンションを出て駅に向かう途中一軒家の前を通る

よく手入れされた庭に沢山の花々。大きな桜の木が満開。



北海道だったらGW過ぎ位、東京は卒業シーズンに桜が咲いてる。

道民からしてみたら、雪降る中の卒業式が普通だった。同じ日本なのに不思議。

北海道、、、最近帰ってないな。

よく送られてくる甥っ子達の成長写真、会ってないうちに最近目に見えて成長が早い、気がする。

ま、その分俺も年取ったしな。

朝からちょっと傷つく。

そんなことを考えながら、朝のラッシュにのまれていく。


























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