嘘の世界への革命

春秋 頼

プロローグ

私は今日から、新たな道を進む事を決めた。これは、これまでの自分の人生と、


それに対して決別の宣言をする、最初の一ページとなる。


私は東京で産まれ、広島で育った。


私は人の人生を、三回ほど既に体験していると言えるだろう。


それは曾祖父の以前から、多少は裕福であったが、ある事をきっかけに莫大な資産を


築き上げた事から、色々な体験や、当時の裏と表の世界を聞いてきたからだ。


私は以前から、そう子供の頃、哲学というものがある事を知らず、人間学と名付け、


人間に関わる事を全て研究していた。


しかし、ある日、私は以前から世界で一人しか、行為や体験等、していない事は無い


と考えていた。そして調べてみたら、哲学が私が独自に学んでいたものであった。


私の人生の起点とも言える、私と哲学を結び寄せ、育み、開花した。


そして私の誕生は、ここから始まった。


これを読む上で、私はある人に相談した。これまで、私が関わった人たちと同じよう


に、私に起きた悲劇は事実であるが、それを書けば後味が悪くなる可能性が高いと言


われた。しかし、私は嘘をつかないという制約を己に課した。その人にはまだあまり


話せていないが、私の精神は強く、友人も多数いて、私の心が折れる事は絶対に無い


と言われてきた。しかし、世の中に絶対は殆ど無い。殆ど無いからこそ私は正直に


最後の最期まで生きようと思う。私が自分に課した誓約は、他にもある。自らが人と


約束した事は守る。この誓約により私は今となっては数少ない人に、自殺をしないと


自ら提言した。今の私を支えているのは、そう言った誓約の上書きし、更に効果を高


める方法で、自制心を保っている。出来る限り、ショックを与えないよう書く事にす


るが、私の全てをここに記すものとする。敵では無かった、彼女や友人については


私の思い出として書く事にする。今まで何度も挑戦してきたが、書ききれなかった。


思い出さなくても、関連するものを見るだけで、私は壊れそうになるからだ。


今回はある人と、書いてみようと思うと私は言った。


私は約束を守る。そして嘘をつかない。自殺はもうしない。自分に負けない。


そして偉人たちが口を揃えて言う、命を懸けて頑張りぬく。


おそらく最後の頑張るが一番の難関になるだろう。


私たちの頑張ると、彼らが言う頑張るには大きな違いがある事を私は知っているから


だ。今から約80年前の話から始まる。


この一ページを公開した時点から、全てが始まる。

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