敵の目の前で言ってやるんだ…大きく息を吸い「俺はお前よりも強い!」と……

スライム道

第1話 残り2話3分後に公開

身体強化魔法

言うは易く行うは難し


現代の理論では到底不可能な領域の魔法として知られている。


この異世界に来たからにはそれを完成させてみせると豪語した一人の巻き込まれ一般人。


人体では考えられない質量を増加する魔法。

抵抗力を操る魔法。

人間の伝達速度、強度を高める魔法。

人体の強度、粘度を上げつつも生存に必要なシステムはそのままに制御する魔法。

超質量を持っても足場が崩れないようにする魔法。

体内の酸素を最適な割合で供給する魔法。

気圧の変化で気絶しないようにする魔法。


以上7つを必要最低限の魔法が必要になると見込んでいる。

そのバランス構成も、緻密な練習が必要になる。

ある時はまともに立っていられないほどの身体強化に身体を地面に打ち付け、ある時は気圧の変化に耐えきれずに内臓から血があふれ出した。


「お前さん、死ぬぞ。」


「ははは、死ぬかもしれませんね。

 でも、後悔したくないんですよ。」


「後悔ってお前さん、夢でもあるのかい?」


「魔法の力で強化する程度のことでしたら誰だってできますけど、単純な物理の力を得るにはこの方法しかないし、誰も実現したことが無いモノにチャレンジできるのなんて、若さの特権ですよ。」


「私らからすれば異世界人は皆若くないけどね。」


この世界の平均寿命は40歳。

その倍は生きる人種からすればエルフのように見えると言われる。


俺はこの世界で一つの技術体系を生み出すことをしていた。

基礎を7つとしたこの魔術が永遠と語り継がれることになるとは、まだ知る余地も無かった。


⁂⁂⁂⁂⁂⁂


「勇者様が魔王を倒したぞ!」


「お、ようやく地球に変えれるのか。

 帰ったら夏休みの宿題やらないとな。」


確か夏休み初日に異世界転移をしたんだよな。

ここでの修練は無駄になったとは思うけど、筋肉の付け方はわかったからよしとしよう!

これで筋肉ムキムキゴリマッチョ夏休みデビューを果たせるぞ!


「シショー!

 帰ってしまうのですか!

 私はまだ七式を会得しておりません!

 どうかどうか私が七式を会得するまでは待っていただけないでしょうか。」


弟子の一人(女の子←これ大事)が別れを惜しむように縋り付く。

うん、いいふくらみをお持ちの様で良いですね。

これが七式の力よ。

体型を維持したまま身体能力を鍛えることが可能。


ふくらみそのままでエエですわ。


「ムリ!

 ガンバ!」


「そんな、私を抱いてくれてもいいですから。」


「オレキヨイママデイタイ、カエッテカラキヨラカナカラダステタイ。」


「血の涙流して、言うくらいなら残ってくださいよ。」


「オレキヨイママ、ドウテイノママデイタイ。

 カナシクナンテナイ。

 タダノゲンカクダ。」


「師匠、私がこんなこと言うの師匠だけですよ。」


「ビーガガガガガガガ」


ちっぽけな童貞にはいささか刺激が強すぎた。

メモリが足りない。


解説…メモリとはパソコンなどに使われるパーツの一つで、俗に言う机の大きさを示す者でもあるよ。人間の扱いきれる事象を超えているときの表現にピッタリだね。


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メイン小説

換金スキルとショップスキルでバグ技現代無双〜無限に増える1円玉でスキルを買いまくる~


酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~


こちら二つもよろしければ拝読ください。


スライム道

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