第6話 仲間との楽しい時間〜転校先は不良(ヤンキー)校!?

それから私は、しばらく休んだ。



「希美ーー、お客さんよーー」


「あ、大丈夫です。このノートを渡して頂ければ良いので〜」



私は一先ず下に行く。




「呼んだ?」

「あら?起きて大丈夫なの?」

「…うん…あれ?吉良君?」

「体調どう?」

「うん…まあ、何とか…」



「あがってもらったら?」


「あ、大丈夫です。すぐに帰ります。希美さんも、まだ、本調子じゃないですから。ね?希美ちゃん」


「あ、うん…」



《気遣ってくれてるんだろうな…》



「はい、ノート」

「うわぁ〜、ありがとう!吉良君、案外マメなんだね」

「授業にノートは必須だよ〜。二人は知らないけど~」



「アハハ…そうだね」

「じゃあ、またね」

「うん!ありがとう!」


「希美ちゃんの笑顔が見れて良かった」

「えっ…?」

「無理しないで良いから。学校、いつでも待ってるね〜」


「うん…」




私達は別れた。




「カッコイイ子ね?」

「うん。モデルみたいでしょう?」

「彼氏?」

「違うよ。友達」

「そうなの?」

「うん」



「優しい感じの子ね」


「吉良 優人君っていう子なんだけど、ママが言うように優しいし良い人だよ。彼氏になったら自慢だろうな〜。まあ、私とじゃつりあわない位、カッコイイから無理な話だけど。それに、私、男みたいにサバサバしてるし色気も何もないから」




私達は部屋に行く。



「…あの子も彼氏がいれば色気出るのかしら?…それより、さっきの男の子…吉良 優人君って言ってたわよね?……もしかして…あの子かも?」





もしかして?


何の関係があるのだろうか?


私は気付かなかった


本人もまだ気付いていない


お互いの想いが


1つになった時


私達の間に “恋愛”が生まれるなんて――――





その後、社会の先生は、解雇になった。


傷は完璧に癒やされる事は、まだないけど学校に行く事にした。


中退なんてしなくないしなんだかんだいって、みんなといるのが楽しいからだ。



「希美、余り無茶すんなよ?」と、蒼介。


「うん」


「何でも言うんやで?」と、木戸君。


「ありがとう」




そして1日を終える。



その帰り。



「希美、俺達、寄り道するけど、どうする?」と、蒼介


「行こうかな?」


「そうか?」


「うん」



そして、私も一緒に寄り道をする。


途中、目についたショップに足が止まった。




「うわー…超、可愛い〜♪」



小物など洋服などオシャレで可愛いものが売ってある店だ。



「あー、ここ、最近、出来たみたいだよ〜?」


と、吉良君。



「そうなんだ」


「入る?」と、吉良君。


「…うーん…また、今度にする。ゆっくり見たいから休日にでも足運ぼうかな?」


「まだ時間あるし〜」と、吉良君。


「そうやで?」と、木戸君。


「入れば?」と、蒼介。




「大丈夫だよ。ほら、行こう、行こう!」


と、私は3人の背中を押して店の前から去り始める。





「よー、蒼ちゃん。久しぶりだなー」


「お前は…相変わらず女あさりか?」と、蒼介。



「違うし!あっ!希美ちゃんだ♪」


と、手を振る仕草。



「ど、どうも…」


「相変わらず、可愛いーー♪」


「それは…どうも…」


「希美は、俺達の仲間なんだ!馴れ馴れしく呼ぶな!サカリゴリラ野郎!」


「何だと!?」


「まあまあ」



「仲良いのか悪いのか分からへん!」


「絶っ対!仲良くねーし!」と、蒼介。


「男と仲良くしたくねーな!」と、相手。


「俺だって同じだし!」と、蒼介。




騒ぐ中、私達は蒼介をおいて去り始める。




「おいっ!待ちやがれ!」と、蒼介。


「えっ?いや〜喧嘩してるから〜行こうと思って〜」


吉良君が言った。



「行くなよ!」と、蒼介。





久しぶりの掛け合い。


相変わらずだ。


やっぱり楽しい。



私は笑みがこぼれる。



「やっぱり良いよね?」


「えっ?」


「こういう掛け合いとか…久しぶりだから」


「いつもこんな感じやし」


「まあ、そうなんだろうけど、希美ちゃんは久しぶりだからね〜」


「そうやな」





そして、みんなとの時間を楽しみ帰る事にした。


気付けば吉良君が私の送迎係になっている。


朝も迎えに来てくれて、それからみんなと合流だ。


ワイワイと行く私達。


当たり前の日常になっている今日この頃。




だけど――――















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