第2話 3人トリオ〜転校先は不良(ヤンキー)校!?
数日後。
正門出た後の事だ。
「あれー?ここの学校に女子いたっけ?」
私の前に来る。
「転入してから、まだ、日が浅いので」
そう言って去り始める。
「へえー…」
グイッと腕を掴まれ引き止めると、私をフェンスに押さえ付けた。
「………………」
クイッと顎(あご)を掴まれる。
「何ですか?」
「君、何年生?」
「あなたに関係あります?」
「そう言わないでさ話そうよー」
「嫌!私、忙しいので離してもらって良いですか?」
「良いじゃん!」
「良くないし!痛い目に遭いたくないなら解放して!」
その時だ。
「うちの生徒に何か用あるん?」
「彼女、君達に何かしたのかな~?」
「お前らか…」
相手が、ポツリと言った。
《お前らか…って事は…知り合いなんだ…》
「今日は、大人しく帰ってやるよ!」
そう言って帰って行く。
「………………」
「何かしたん?」
「してないし!」
「じゃあ、何でなん?」
「こっちが、聞きたい!」
「…ていうか…私…やっぱ…場違いだったのかな…?」
私は聞こえないように、ポツリと言った。
「えっ?」
「ううん…!それじゃ、お先!」
私は足早に去った。
「………………」
ある日の事、私は街に出た。
転校するまでの間、
バタバタで自分の時間などなかったからだ。
オシャレして街に出かける。
周囲はカップルや友達同士でのお出かけ。
私くらいだろうか?
女一人で、街出歩いてブラブラしてるのは―――――
私は色々なショップ(店)を回った。
その途中。
「あれ?棚峅ちゃんやん」
「えっ…?うわ!出たよ!3人トリオ!」
「3人トリオって何やねん!」
「そのままだし!つーか、休日も一緒って、どんだけラブラブなの!?」
「仲良い証拠やろ?」
「いやいや…一週間一緒って息が詰まる!一人になりたい時とかないわけ?」
《滅多に話さないし、制服姿を見てるから、違う意味で新鮮》
《みんなオシャレだ。不良とは思えない》
《特に…吉良君…ルックス良いしモデルみたい》
「一人になりたかったら席を外すか、一緒にいないようにするよ〜」
「それもそうだよね。それじゃ、私は行くね」
「バイバ〜イ」と、吉良君。
「おう!」と、匠君。
「またな!」と、木戸君。
3人と別れ、再び街ブラし、休憩している時の事だった。
「彼女、一人?」
私に数人の男の人が声を掛けて来た。
「ナンパなら他当たって下さい!失礼します!」
「良いじゃん!」
グイッと腕を掴まれた。
「何?」
「暇なら遊びに行こうよ」
「暇じゃないし!今、休憩しているだけなんです!」
私は掴まれた手を振り解き足早に去った。
「本当、暇人ばっか!」
私はゲーセンに足を運ぶ。
すると、そこでまた、3人に遭遇した。
そのうち一人、吉良君はゲーセンでゲームをする様子なく携帯を弄っている。
匠君と木戸君はカーレースのゲームをしている。
私は吉良君に声をかけた。
「吉良君」
「あれ〜?棚峅さん。また会うなんて、もしかして赤い糸で結ばれてるのかな~?」
「それはないと思う!」
「そう?」
クスクス笑い、再び、吉良君は話しを続けた。
「キッパリ言ってくれたね~」
「もちろん!」
私と吉良君は少し話をする。
「ねえねえ」
「な〜に?」
「何処かに遊びに行かない?」
「えっ?逆ナンしてるのかな〜?」
「いや、そんなつもりないんだけど…」
「同じだよ〜」
「違うよ!」
「そう?それで何処に行くの?」
「決めてない!」
「クスクス…決めてなくて逆ナン?」
「だーかーらーーナンパじゃないから!」
「冗談だよ〜。真に受けないの〜。ていうか俺は全然良いよ〜。二人は知らないけど〜」
「ヤッタ!実はさ街に出てると声掛けられる事ばっかでショッピング所じゃなくて正直ウンザリしてて…休憩中もナンパされて、今逃げて来た所なんだ」
「棚峅さん、可愛いから〜」
「えっ?」
「な〜んて」
「…吉良君…案外、意地悪なんだね?」
「俺?いや、そうじゃなくて、棚峅さん、からかい甲斐あるからだよ〜」
「私はおもちゃじゃないんだけど?」
クスクス笑いながら二人の元へ行き、交渉中だろうか?
二人を連れて来てくれた。
そして、カラオケに行く事にしたんだけど――――
「あれ?希美じゃん!」
カラオケ店に入る前に、ある人物に遭遇してしまった。
「お前、相変わらず、男とつるんでるんだな?」
「…うん…まあ…」
私の好きだった人。
告白したら、友達以上無理!と言われフラれた。
「先に行ってるね〜」
気を利かせてか、吉良君が、そう言って3人は去って行く。
「あ、うん」
「もしかして彼氏?」
「ううん友達」
「そうなんだ。相変わらず彼氏いねーの?」
「うん。まだ、こっちにき来て間もないのもあるし、それ所じゃないかな?」
「あー、それもそうだよな?でも、お前可愛い系だし、すぐに彼氏、出来るんじゃね?」
「どうかな?性格が性格だし。彼氏よりも男が増える一方かも?」
「それは、それで淋しいな」
「だよねー」
「棚峅ちゃーーん、おいてくよーー」
カウンターで吉良君が呼ぶ。
「あっ!待ってーー!じゃあ!」
「あ、ああ。引き止めて悪かったな」
「ううん」
私達は別れ、私達、4人はカラオケを楽しんだ。
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