(二)-9
ということは、コイツはまさか、今日この飲み会の後二人の友達のどちらかの家に、私のときと同じように上がり込んでしまうのではないか。そしてあんなことやこんなことをするのではないか。
そう考えると、頭がふらふらしてきた。
「じゃあさ、今度、一緒に遊びに行こうよ」
コイツがそう言った。その瞬間、私はつい「ダメ!」と声が出てしまった。
驚いた顔で、「え、なんで?」と里穂とミリアが私を見た。しまった……。
「君も行こうよ」
(続く)
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