(一)-2

 高校時代は三年間、あまり遊ばずに部活のテニスと勉強をずっとしてきた。オシャレなんかもあまりしなかった。ちょっと太い黒縁眼鏡をかけた真面目系だった。女子校であった上に、進学校だからギャルっぽい子はあまりいなかったし、そんな野暮ったい格好していて問題なかったし、特に気にならなかった。

 でも、ずっと心に決めていた。大学に入ったら、しっかりイメチェンして青春を謳歌してやるんだ、大学デビューしてやるんだって。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る