からあげ

筑紫榛名@12/1文学フリマ東京え-36

(一)

 朝起きると、隣には見知らぬ男性がいた。

 私は思わず小さな悲鳴を上げながらベッドから飛び起きた。

 男性は若かった。多分大学生だろう。私と同い年なのか、それとも先輩なのか。ともかく、私もその男も幸い服は着たままだったので、一線は越えていないはずだ。でもなぜこの男は私のベッドの上にいるのだろうか。

 よく思い出せ、夕べのことを。確か昨日は、大学へ行った。そしてサークルに出てそのままサークルの仲間たちと飲み会に参加したのだった。


(続く)

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