第23話 壁②

 75階層中ボスのエリアへと進む悟。


 

 光と共に出現したモンスター、それは。



「………何だ?あいつ」



 ひしがたの目に鳥のようなくちばし、長く真っ白な髪を生やし全身を鱗に覆われた3本脚で立つ奇怪なモンスター。アマビエである。(もちろん悟は知らない。)



「………ちっ、まずいな。全く強そうに思えん。これは全力でいくしかないな。」



 悟の発言は矛盾しているように思えるが、悟の考えはこうだ。

 

“75階層の中ボスともあろうモンスターが弱いわけがないのに、全く強さを感じない。ということは、強さが全く分からないほど強いのか、何か特殊な力があるのか、それとも力を隠蔽しているのか、この辺りのどれかだろうな。であれば、覚悟してかからないと絶対にやられてしまう。”


 そんな思いを胸に、悟はスキルを全開にして発動。

 1→1450。51階層からは、スキルの深化に対して、身体能力の向上が追いつかなくなっていた現状を改善するため、悟は得た魔力を自分の身体能力の向上に回るよう念じていた。それもあってか進んだ階層の割にスキルの深化は進んでいない。

 しかし、それでも1500倍近い認識速度だし、身体能力も1→1000程度の遅延世界でなら、ごく普通に動けるようになっている。

 


 そんな超人外のプレイヤー悟が本気の動きでアマビエに接近を図る。



 後50メートル。

 当然のようにソニックブームを撒き散らしながら進む悟はしかし、認識の上では遅々としてしか進めない最遅世界で一歩一歩進みながら思考を続ける。



( 考えられるパターンはさっきの3つだ。このうち、単に強いだけ、もしくは強さを隠してるだけならこの最遅世界で、俺の認識にいずれ引っかかるだろう。引っかからないほど強ければ、その時は完全にお手上げだ。尻尾まくって逃げるしかない。

 だが、特殊な力を持つ可能性。これが一番厄介だ。このまま近づいていいかどうかも正直分からない。範囲指定で何かされたら手遅れになるかもしれないしな。

 でも、遠隔攻撃の手段なんて俺には前みたいに武器を召喚して魔力を圧縮して纏わせたものを投げつけるしかない。けど、そんなのがあいつに効くなんて到底思えないんだよな。果たしてどうすればいいのか、やっぱこのまま近づくしかないか……………いや、その前にやれるだけのことはやっておこう。とりあえず投げてみて、あいつがどう出るか。それを見極める。何となくどういった敵なのか掴めるかもしれないしな。)



 後40メートル。悟は久し振りに実体のある槍をインベントリから召喚し、魔力を纏わせ圧縮し、全力で投擲した。

 ライフルより速く進む槍は一直線にアマビエへと向かって行く。対するアマビエはここまで全く動く素振りすらない。

 悟は、一瞬でもアマビエの動きを見逃すまいと瞬きすら止めてアマビエをじっと見つめる。

 そんなアマビエに向かって槍は空気を切り裂き突き進み、そして———————————見事にど真ん中に着弾し、アマビエの胸部に大穴を開けた。



「はぁ? どういうことだよ? 流石に訳わからんぞ。」



 まさか着弾するなどとは夢にも思ってなかった悟は、現在胸部に大穴を開けられて崩れ落ちるアマビエを、これ以上ないほどの驚愕の表情で見つめる。

 と、しばらくすると、崩れ落ちたアマビエの嘴が何やら動き出そうとしているのが分かる。

 


 警戒を緩めてなかった悟は、やっぱりそうか!とばかりにアマビエを凝視する。

 そしてついにアマビエがアクションを起こす。

 


「………雨に〜ちゅ〜い〜 雨に〜ちゅ〜い〜 上からの雨に〜ちゅ〜い〜…………」



「上かっ!」



 アマビエの甲高い声での謎の発言に悟は全力で頭上を警戒するが、しばらく経っても雨など落ちてくる気配もない。



「………来ないぞ。どういうことだ?」



 悟は憤慨しながらアマビエを見る。



「………………………」



「………死んでんのかよ。まじで何なんだよ、こいつ。はあ、不吉すぎんだろ。この先の階層は毒の雨でも降ってんのか?………気をつけよ。いざとなったらパラソル先輩に頼るしかないな。」



 見ればアマビエは今度こそ息絶えているようで、訳の分からないモンスターの存在に、悟は不吉さを感じざるを得ない。

 しかし、それでも進むことに変わりはない。

 悟は気を引き締めて、特に雨には注意という言葉を胸に刻んで76階層へと進んでいくのだった。











---------------------▽---------------------









 76階層。

 一言で言えば、デカい。

 どのくらいデカいかと言うと、通常の100倍ほどでかい。存在する建物や、木々が。階層自体もかなり広い。

 


 そして、もう一言付け加えるならば、夕焼けが美しすぎる。

 ああ、いにしえの日本の街並みと最も合うのは夕焼けの空だと、この階層を見たものは抱かずにはいられない。

 そんな奇跡的なグラフィックであり、ついにこの迷宮の最奥が近づいてきたと自然と分からせられる。




 そんな、ただひたすらに胸を打つ景色に、悟はしばし全てを忘れぼんやりと景色を見ていたかったが、無粋にもモンスターが数匹悟に襲いかかってきたため、即座に魔絶刀で斬り捨てる。



「さて、どんなやつが出てくるかね。」



 道中、出現するモンスターを葬りながら悟は進んでいく。

 と、突然、300メートル程離れた場所にある超巨大樹の森林の方から地鳴りのようなものが始まり、徐々に大きくなってくる。

 初めはなぜ地鳴りが始まったのか分からなかった悟だが、それが向かってくるモンスターによるものだと気づく。スキルを発動しモンスターがいつ現れてもいいように備えていると——————————



「ギィィィイシャァァアアア!!!!」




 森の中から超巨大な百足むかでのようなモンスターの頭部が現れた。それに続きそいつの胴体も出てくる。



「おー大きいね、予想はしていたけど。…………ん?………いや、ふざけんな。デカすぎるだろ。」



 最初はのほほんと出てくる大百足の様子を見ていた悟。

 しかし、出てくる胴体にいつまでも終わりが見えず、少し焦り出す。

 終いには、現れた全長300メートルほどの大百足を見れば、ふつふつと怒りが湧き上がってきた。



「お前………めっちゃいい景色なのに、全部台無しにしてるわ。そうじゃなくてもお前、焼けば食えるって聞いたことあるんだよなぁ。…………はあ、最悪、だな。」

  


 食えるモンスターは全て食う。

 それは既に、悟の中では絶対の真理と化している。

 まして、76階層という高階層のモンスターであれば、自分を強化するためにもなおさらである。

 自分ではどうしようもない状況に置かれた悟は、抱いた怒りが諦観へと変わった。そんな悟が言いたいこと、それは。



「才持くーん。海坊主といい、大百足といい、でかけりゃいいってもんじゃないと思うぞー。」



 スパ スパ スパ スパッ!!



「ギィィィェェェェエエエエエエ!!!!」



 と、いうことである。

 食う側としては切実な問題なのだ。

 言いつつ、かなりのスピードで向かってくる大百足を、さらに上の速度域を持つ悟はゆるゆると滑らかな動きで切断していくと、大百足はあっさりと倒すことができた。

 アマビエのこともあり、一応頭上を警戒してみるが、何もない。

 ということで、悟はこの階層に来ても、まだ苦労せずに現れたモンスターを倒せたことになる。 

 78階層辺りからは、出てくるモンスターの数が多すぎていい加減うんざりしてくるが、それだけだ。

 80階層のボスとして現れた双頭大百足(大きさなどはただの大百足と同じ。)もさほど苦労することもなく倒し、81階層へと進む。



 81階層で新たに出現したモンスターは、水棲モンスターであった。

 横幅300メートル、縦200メートルほど、尻尾まで入れれば400メートル。

 真っ赤に染まった超巨大な体を持つモンスター、赤えいである。

 それを見た悟は、



「いや、うん。てかこいつ、どうやって倒すの?」

 


 ぽかんとなった。

 


 倒し方もそうだが、赤えいの攻撃もまた、巨大すぎて動けないのか、長い尻尾を振り回してくるだけである。

 そんな赤えいに対して、悟はまず、長い尻尾を切り落としてみる。

 絶叫を上げる赤えい。が、しかし、それで死ぬことはなかった。

 さてこの後はどうしようかなと、悟を振り落とそうと大きく揺れる赤えいの上で悩む悟であったが………



「!うおっ!まじか、こいつ尻尾再生するのか!」 

 


 いつの間にか再生した尻尾で攻撃を受ける。かろうじてかわすことには成功したが、どうやらそれが適解ではないようだ。



 その後も様々な箇所を斬ったり叩いたりしてみたが、そのどれもが赤えいの命を絶つには至らなかった。

 


「うーん、こりゃえぐっていくしかないな。」



 と、いうわけで悟はまず尻尾を斬り、背後の憂いを無くした上で、嫌々ながら赤えいの中心部から真下に向かって、素早く斬り進んでいく。

 


「うえぇぇ、臭くはないけど、よく分からん体液でビチョビチョじゃないか。お、これっぽいな。」



 とか何とか言いつつ、見つけた心臓と思われる臓器をスパッと両断。

 その途端、鉄砲水のように溢れてきた赤えいの血液をもろに浴び、元来た方へとすごい速さで押し流される。



「……………………。」



 赤えいに触れ、インベントリに仕舞おうとすると、デカすぎてかなり魔力を消費した気はするが、何とか収納することはできた。

 つまり、倒せたということである。

 真っ赤に染まった悟は、足場の赤えいが消えたため、海にプカプカと浮かびながら言葉を発する。


「……絶対に許さん。心臓の場所は絶対に忘れん。…………次から槍使おう。」



 悟は、怒りの声を上げながらも冷静であった。

 


 こうして悟は、赤えい攻略方法を確立し、階層を進んでいく。

 1ヶ月後には、85階層に到達しボスである尻尾が3つあり、全身が硬い甲羅に覆われた三尾硬赤えいと対面するが、そんなものは「加速」のスキルと魔絶を持つ悟には関係ない。

 三尾の乱れ打ちを回避しつつ、全て切断。その後、いつもの攻撃スポットへと駆け、跳躍。勢いそのままに魔絶槍を突き刺し、戦闘終了である。



 86階層。

 ここで新たに出現したモンスターも、イクチと呼ばれる全身渋い紫色のうなぎのような見た目の水棲モンスターであった。………超巨大な。

 そいつは直径3メートルほどではあるが、なんせその体長が3キロメートル程と超々長い。

 イクチは、スーパーに長いその体を大百足程には速く動かして悟を殺そうとしてくる。イクチほどの大きさのモンスターが暴れれば、それだけで海面は荒れに荒れ、大変なことになるため、海面を走る悟はますます不利になると思われるが………



「……うーん。意外とお前、楽に倒せるんだよなぁ。ただデカいだけか?何でこんな階層にいるんだ?」



 余裕の様子でイクチの首を落とし、葬り去っていた。

 


「うわっ!こいつ、めっちゃヌメヌメするな。面倒だな………」



 変な所で、イクチをめんどくさがっていたが。



 悟は知る由もないが、イクチがなぜ86階層〜90階層という高階層にいるかというと、大きく理由は2つある。


 1つは、水棲モンスターで、巨大で、スピードのあるマンスターであることだ。

 水棲モンスターとは、それだけでプレイヤーにとって倒しにくい存在となる。

 水面を走れるプレイヤーにとってはあまり関係ないように感じるかもしれないが、戦闘時には足場となる海面が激しく揺れるため、かなりの戦いにくさを感じることになるだろう。

 

 もう一つは、そのヌメヌメの体液にある。

 魔絶者である悟には、終ぞ理解することなどできないのだが、イクチの体液は物理的な攻撃の威力を殺し、また魔法攻撃に関してもその攻撃力を大幅に削ぐものとなっている。

 そのため、本来ならば非常に倒しにくいモンスターであるはずなのだ。



 何も知らぬ悟はその後も順調に攻略していき、1ヶ月半ほどで90階層のボスの待つ広場へと到着する。

 ボスは尻尾の方にも顔があり、両方で同時に攻撃してくる両端頭イクチであった。

 まあ、悟にとって大した変化ではないので両方の首を落として終了である。



 91階層。

 今度現れたモンスターは陸のモンスターであり、これまた懲りずにデカい上に、イクチと似た巨大蛇が新たに現れたモンスターであった。

 ただこいつは毒を吐きまくって来たので、そこがイクチとは大きく異なっていたのだが。

 しかし、その程度であれば、日々成長する悟に勝てるはずもない。

 首を切断すれば、それで終了である。

 もう、数えきれないほどの敵を葬りながら進むこと1ヶ月と3週間。

 悟は95階層のボスとの対面を果たす。

 


「そうじゃないかとは思ってたけど本当にヤマタノオロチかよ。大丈夫か?こいつがめちゃくちゃ強かったら96階層からは地獄以外の何者でもないぞ。」



 その体は小さな山のように大きく、8本の首は直径5メートル、長さ300メートルほどはあるだろうか。真っ白な8つの頭部を持つヤマタノオロチが95階層のボスモンスターである。



 そんなヤマタノオロチと悟の戦いは、まさに激闘であった。ヤマタノオロチが撒き散らす毒液を掻い潜りながら、何度もヤマタノオロチの首を落とす悟。そして突出した再生能力で、何度首を落とされようと無限に再生するヤマタノオロチ。

 千日手になるかと思われるような両者の戦いであったが、悟に自身の首を切断されまくり、魔力を失い続けたヤマタノオロチは、戦闘開始から3時間程して、とうとう魔力が枯渇し、首の再生が出来なくなる。

 もちろんそれを見逃す悟ではない。

 即座に全ての首を切断。

 それでも未だにヤマタノオロチが生きていることが分かると、今度はヤマタノオロチの胸部に思いっきり槍を突き込み、心臓を破壊。

 これでようやく幕引きであった。



 96階層。

 悟は、この階層に来た瞬間から、新しいモンスターを視界に捉えた。

 天へと伸びる漆黒のいびつな円柱。

 今もうねうねと動いており、それが、階層全体に点在している。

 それはもちろん悟は知らないことだが、シチと呼ばれるモンスターであった。



「はあ、まあ、進むしかないからなぁ。正直あいつの倒し方、全く見当がつかんな。延々切り刻めばいいのか?それも違う気がするんだよなぁ。」



 警戒はしつつも、うんうん唸りながら進み始める。結局結論は出ず、戦ってみてから考えることにした。



 その間、5分進んでも、10分進んでも、15分進んでも全くモンスターと遭遇することは無かった。

 そしてそのことに違和感を持つことも無かった。

 ようやく違和感に気づいた時、悟は半分は開けた平地、もう半分は森林という円周場を無数の鳥居で囲まれた円形の広場の中央に立っていた。

 広場は直径3キロメートル程で、幅15メートルほどの水路が蜘蛛の巣のように張り巡らさせていて、広場のさらに外側には囲むようにして海が存在している。海のさらに外側には、シチがうねりながら存在しているのが分かる。



 周囲の状況を確認した悟は、瞬時にスキルを全開にして発動し全力で警戒。そしてすぐさま思考を開始する。



(……幻惑系のモンスターなのか?やられたな。……そうでなくとも確実に幻惑系の能力はある、と。

………まずはそれを防がないと致命的だ。どうしたものか……魔絶鎧まだつよろい。そのぐらいなら出来るか?………っと、できたな。まあ、これで防げなければお手上げだな。今の俺が、こんだけ魔力使ってんだ。流石にOKだと思いたい。というか、この状態ならモンスターに高速で突っ込んだだけで、あいつら死ぬんじゃないか?)



 恐らくシチによる攻撃だろう幻惑に対して、悟は5割程の魔力を使い、自分の体全体を極薄の膜で包むイメージで魔力を抽出→展開→圧縮することで、防衛線を張る。

 これで、悟の魔力の質がシチが幻惑に使う魔力の質に優っていれば、シチの幻惑から免れることができるはずである。

 そして、シチへの防御の副産物として、理論的にはモンスターに衝突しただけでそのモンスターが砕け散る狂気の全身鎧となっているはずだ。


(………とは言っても誘導されたこの場所。……嫌な予感しかしないんだが。あいつら、確実に階層中のモンスターをここに誘導する気だろ。ご丁寧に水路まであるし………ほらな、来た来た。最近デカいやつばっか増えたから、ガシャドクロとかとは違って物理的に揺れてんぞ。この中戦うのか、俺?)



 階層が揺れる。

 階層中のモンスターが悟がいる場所へと向かってきているのだろう。

 ガシャドクロの時とは違ってバーサク状態ではないため、ゆっくりとではあるが、あの時とは敵の脅威度も数もかけ離れている。

 そんな状況に悟は——————————————



「うーん、まあ、何とかなるだろ。……あの黒い奴がただの幻惑するだけのモンスターならな。」

 

 

 割と楽観していた。

 まあ、これまでの経験を基にした根拠ある楽観のようであるが。



「ん?」



 しかし、事態は—————————



「黒いやつが増えたような気がするんだが……」



———————悟が思ってる以上に———————



「……気のせいじゃないな。間違いなく増えてるぞ。どういうことだ?分裂した?」



———————悪い方向へと——————————



「………は?………いやいやいやいや、嘘だろ?まさかとは思うけど、他階層からも来てるとか言わないよな?」



———————否、最悪の状況へと向かっていく。



 その後もシチだけでなく他のモンスターも次々と転送されてくる。

 シチが増えていることを確認した時点で危険を感じ退却を決めた悟であったが、そんな悟のことを逃がさないとばかりに、既に95階層への扉の方向は、モンスターによって既に埋め尽くされていた。

 観念した悟は、モンスターが転送されてくるのを待つしかなく、1秒ごとに倍々ゲームのように増えるモンスターの様子を見ていた。



「……あの黒いやつ、自他ともに転移させる能力もあるのか………はぁ。」




————覚悟を、決めなければならない。



 それ以外に道などない。

 悟はこの状況を回避する術など持っていない。

 しかし、分かりやすい状況ではあるのだ。

 悟が滅するか、滅されるか。2つに1つ。



 迷宮は悟に問う。

 お前に越えられるのか、と。



————悟よ、意志を燃やせ。勝負の時である。

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