第293話 私が一番忌み嫌うもの
2024.4.28
調子が良くない。
休みになると、調子を崩す。何故だろう。
旦那に、「ふゆさんと一緒にいると怒られてばかり」と言われてしまった。
例を挙げれば、後ろがつっかえているのに旦那がレシートをボケッと見ながら突っ立っているのに対して私が怒ったり、人が真剣に話してるのに話半分にスマホをいじっているから私が怒ったりといった具合だ。
旦那は間違ったことは言っていない。
でも私も、間違ったことは多分言ってない。
言っていることは正論なのである。
「怒られてばかり」という旦那が、小さい頃の自分と重なった。
私も小さい頃、母に怒られてばかりだった。
気分の波が激しい母。
私もまた、母と同じなのだろうと思ったら虫酸が走る。
母と同じようにだけはなりたくない。
しかし、旦那の一言は、「お前は母と同じだ」と言われているのと同義だった。
ショックというか、現実を見せつけられたようで、感情が無になっている。
怒りでもなく、悲しみでもない。
ただただ、無だ。
母のようになってしまうなら、死んでしまった方がマシだ。
今日は薬をツマミに酒を煽ってしまいそうな気がする。
年明けから更新していた、ODしない記録はどうやら今日で終わりみたいだ。
1人なら、こんな風に誰かの一言で自分を傷付けることもないのだろうか。
旦那の一言でだいぶ鬱に傾いてしまった。
旦那が悪いわけじゃない。
怒ってばかりの私が悪いのだろう、どうせ。
調子がそもそも良くないところでいろいろと材料が重なって怒りに発展してしまう。
どんなに調子がいいと言ったって、私は病気なのだ。
病気が治ることはないのだ。
ちょっとしたことで調子が崩れてしまう。
こんなことで?ってことでも崩れてしまう。
強いて言うなら病気が悪い。
母と同じようになってしまうのなら、やっぱり長生きなんてしないでさっさと死んでしまいたい。
今日は、マンションの屋上で1人でお祭りか。
これが希死念慮ってやつか。
抗う気もない。
母と同じようになることは一番私が忌み嫌うことだ。
それなら死んだほうがいい。
人間なんて、いつどうなるかなんてわからない。
一寸先は闇。
病気のせいで自死を選んだとしても、それが私の寿命だ。
私は今、狭間にいる。
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