第247話 ピエロの仮面の下
2023.8.20
私は結婚して5年くらいになるが、なかなか子どもができない。
というか、結婚して3年目くらいで双極性障害の診断がついて、炭酸リチウムを飲んでいた。
炭酸リチウムは、妊娠には禁忌だ。
今の薬に切り替えて、妊活を始めた。
しかし、なかなか子どもはできないままだ。
生理が来る度に、そうだよな、私なんかに子どもなんてって思う。
週3くらいしか働いてないのにロクに家事もできない、子どももできないなんて、私は本当に役立たずだと思ってしまう。
はぁ、なんか生きていくのがつまらない。
生きていくのが疲れた。
死んだら楽になれるだろうかと思いながら、睡眠薬をポリポリする。
でも、そんなんじゃ死ねるわけがない。
一時的でもいい、逃げたいだけ。
でも現実は変わらない、私はバカだなぁ。
旦那は私の気持ちなんてわかってはくれないだろう。
私のつらい気持ちは、いつもフタをしてココロのどこかにしまってある。
それが、たまに顔を出して、どうしようもなくつらくなってしまう。
本当に生きづらいなぁ
何のために生きてるんだろう?
生きていくことに疲れた
これは希死念慮?
元々の思考?
ドクターは、希死念慮は病気がそうさせてるものだから、本当の気持ちじゃない、なんて言うけれど、こんなにも生きづらくて何の役にも立たないのなら、死んでしまいたい。
子どもが欲しいとか欲しくないとか、そんな面倒くさいことを考えなくていい世界に行きたい。
躁だの鬱だの、そんなものも関係なしに、普通に過ごせる世界に行きたい。
躁も鬱も関係ない、それが私だ。
どんな状態にも私の想いはある。
それがその時の私の本心だ。
消えてしまいたいとか死んでしまいたいという今の想いも、私だ。
もう、つらいなぁとかしんどいなぁとか、普通の人に憧れて合わせていくことに疲れてしまった。
普通の人じゃないんだから、普通の人と同じようになんて無理なのに。
私のためにも、旦那のためにも、今すぐに消えてしまいたい。
私がいなくなれば、皆オールハッピー。
鬱がそうさせてるとか、そんなものどうだっていい。
私の存在を消してしまいたい。
つらくてつらくてどうしようもなくても、誰に言えるわけでもない。
旦那は朝から夜までゲームばかりで、私は旦那の背中を見てるだけだ。
しれっとした顔をしてリビングにいて、寝室に行って一人泣いている。
何でつらいんだろう、そんなこともよくわからない。
誰かといたってひとりぼっち、
私は何の役にも立たない人間。
それが私の現実。
疲れたね、もういいかい?
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