第244話 禁じられた遊び

2023.7.27

他の男と会った。


私にとって、出会い系はゲームみたいなものだ。


どんな心理状況で会っているかわからないけど、単なるゲームに過ぎない。

ちなみに、記憶はほぼない。

断片的にフラッシュバックするくらいだ。

通常の心理状況ではないだろう。

解離症状は今も実は治まっていない。


でも、他の男と会ったところで、何も満たされない。

満たされない。

もっと虚しくなって、あるだけの睡眠薬を、酒で流し込んだ。記憶はない。


記憶がない中で、私は過食をしていたらしい。

食べかけのパン、レンジの中にはパスタが。

翌朝、目が覚めて???状態。


体重が1キロ増えていた。

リカバリーが大変だ。

私は本当にバカだなぁと後悔した。


バカなゲームをしたことじゃなく、過食をしたことに。

こんなバカなゲームをしているあたり、やはり私は病気なのだろうと帰りの電車の中で猛烈に絶望した。


普通ぶってるけど、根っこは頭がおかしい人間。

それが私なのだろう。


しかし、私は決めた。

もう睡眠薬はODしない。

記憶にない過食でデブになるなんてゴメンだ。


睡眠薬に代わる薬はある。

私の友達。私の玩具。

気持ちよくしてくれる、あっちの世界に少しだけ誘ってくれる。そんな存在。


ストンと意識が2段階くらい下がって、ドクンと動悸がする。

さぁ、ショータイムの始まり。

薬が効き始める。


薬が効いている間の私は饒舌になる。

まぁ呂律も回ってないが。笑


おしゃべりが気持ちよくなる。

依存性もない。

そして、比較的安い。最高だ。


私にとっての依存性≒連日の使用になるわけだが、このところは週2〜3日の頻度でしか遊んでいない。

優秀だ。


普通の人から見れば異常だが、黒糖梅酒のハイター割で下剤をODしてた頃から見れば大きな成長だ。



ちなみに、黒糖梅酒のハイター割なんて飲めたものではない。

バカげている。


やっぱりソーダ割だよね。


ちなみに、いい香りがする方のハイターだ。


数時間、ふわふわと漂ってるくらい、ほんのお遊びにしか過ぎない。

可愛いものだ。


法にも触れてない。

誰にも迷惑もかけてない。

一人で気持ちよくなってるだけ。


饒舌だから旦那もいい気分だろう。


私がふわふわしていれば、皆がいい気分。


本当の気持ちを隠して、ふわふわ遊んで、気持ちよくなっていれば皆がall happy。


遊びたくなるのは、寂しさの裏返しだ。

それをカモフラージュするために、ごまかすために、自分に嘘を付くためにふわふわと遊ぶ。


いつまでもいつまでも、私は禁じられた遊びで自分をごまかして日々を過ごしていくのだろう。


これが、病気ってやつなんだ。

一生治らない。






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