第177話 「勝ち組」と「負け組」
2022.12.13
今日も今日とて派遣のバイトだ。
先週に引き続き、、
私は、看護師としての自分に自信がないから、看護師をあまり必要としていない場所を求めてしまっている気がする。
クリニックではまともに「看護師」だが、それでもただの手駒に過ぎない。
私でなければ、の場所はない。
誰かの、でもいいし、どこかの、でもいい。
唯一無二の存在になりたい。
だから、もっと頑張らなきゃ。
でも、頑張ろうとするとやはり病気が邪魔をする。
疫病神みたいだ。キングボンビー。
前に働いていた保育園に、退職届と有給休暇を取るための届けを郵送したのだが、何故か退職届は受理されて、有給休暇は受理してもらえなかった。
直接じゃないとダメだとメールが来た。
正直、連絡が来るだけで動悸がするような場所に、行けるわけがない。
リチウムのカスを目の前に出されて、尋問されたこと。
「精神的にアレな人は子どもを虐待するから」と言われたこと。
私は忘れない。
というか、どこかでフラッシュバックしてしまうだろう。
精神疾患を持っていると、いつもいつも、弱いのは私の方だ。
法や世の中では、人は平等だなんて謳っているけど、あれは嘘だ。
偽善者の戯言だ。
何かあったら、病気のせいにされて、居場所を追いやられてしまう。
今回もそう。
いわゆる、「社会的弱者」は所詮は「負け組」なのだと、痛感してしまう。
穿った見方、差別的発言、いろんな場面でそう思う。
私は、そんなハンデを逆手にして耐え凌ぐほど、強くはない。
「勝ち組」である「普通の人」にはわからない感情だ。
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