第121話 トンカチで頭を打たれたい

2022.8.29

今日からまた月曜だ。

涼しいんだか暑いんだかよくわからない。


体調の方は小康状態というか、まぁまぁというか。

前と比べて、イライラすることは減ったかもしれない。

バルプロ酸の効果なのか、何なのか、、、


バルプロ酸を追加してから、割と良い感じに過ごせている気がする。

リチウムがやはり少なすぎたか、、


とはいえ、保育園に出勤すれば妊活を焦ってしまう。

我慢我慢。

今ではない。


思えば、私はあらゆることにおいて遅い。

人よりも覚えるのはゆっくり。

仕事ができるようになるのもゆっくり。

ちなみに歩けるようになったのは2歳の時だ。

遅っ。


良く言えば、大器晩成型というのか。


まぁ、最終的にできるようになるならそれでいいじゃん、と最近は諦めというか、ごまかしている。


きっと、子どもを持つも周りより遅いのかもしれない。


人より早く、とか人と同じように、が通用しないのが私だ。


自分のペースで、人よりワンテンポ遅くなっても、ちゃんとできるようになればそれでいい。


が、昔のバリバリした環境ではそれが許されなかった。

1度教えてもらったことは、2度聞いてはいけなかった。

串カツみたいだ。二度漬けはアカンで。


病気のこともあり、鬱と躁を繰り返しながら、紆余曲折を経て今の働き方に落ち着いたわけなのだが、もうバリバリはできない代わりに、それなりに仕事にも順応できていると思う。


とはいえ、やはりどうしたって無理な日もあって、休んでしまう日がある。

鬱だから休みますとは言えない。嘘を付いて休む。

休みの連絡を入れると、少し気が楽になる。


しかし、嘘を付いて休んでしまったことに罪悪感を感じてしまう。

まぁ鬱だから。あらゆる面でネガティブ on ネガティブだ。


人間失格。

私なんて、のリフレインだ。


そんなところで、クローズにして働くことに対して、すごく息苦しさを感じることがある。


双極性障害という病気だけでなく、精神疾患全般で言えるのだろうが、隠さないといけない、バレちゃいけない、と思えば思うほどどこか後ろめたく、苦しくてつらくなる。


そんな負の感情が、たまに沸々と湧いて出てくる。


本当はオープンにしたいけど。

オープンにしたら、きっと周りの見る目が180度変わるだろう。


言葉は悪いが「頭おかしい人」にカテゴライズされて、腫れ物に触るような対応をされるのだろう。


陰でコソコソと何か言われるのだろう。


だいぶ前にリチウムのゴミを目の前に出されて、「これ、躁うつ病の薬だよね?もしそうだったら大変だからさ」と言われた時に、「絶対にバレてはいけない」と誓った。


いくら美談をかましていても、周りの目なんてそんなものだ。

偏見の嵐。


いくら頑張っても、「精神疾患」の烙印がチラついた瞬間に、全て無駄になる。


事故か何かで、頭をカーンと打って、普通の人と同じようになれたらいいのにな。とか割と真面目に思ったりする。







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