第111話 私にとっての「幸せ」

2022.7.29

今日は、3時間だけ派遣でデイサービスでバイト。

利用者の革靴を見て、3年前に亡くなった祖父を思い出してしまった。


唯一、信じられる「家族」。

祖父がいたから実家にも帰っていた。

祖父が私のことを近所の人に自慢して回っていると聞いて、それを励みに頑張れた。


今、私には信用できる人間はいない。

祖父がいなくなって、ある意味では私の人生の歯車が狂い始めたというか、行動が乱れ始めた気がする。

結婚していても平気で他のおじさんと会うようになった。

仕事ばかりするようになった。

自分を大切にすることが、もっと苦手になった。


祖父がいなくなった今、誰も私のことを褒めてくれないし、認めてくれない。


自分のことなど、どうでも良くなった。

誰にも顔向けできないことばかりするようになった。

人の道も外れて、どんどん堕ちている気がする。


解離状態になって、記憶がなくなる日も増えた。


何で屋上の手すりに腰掛けていたんだろう、何で酒をわざわざ買いに行って、薬を煽って意識をなくしているんだろう、理由のわからない自傷行為が多くなった。


そのうち、解離状態の中でうっかり死ぬだろうと思っている。

本当に、すっぽりと記憶がなくなっている。もしくは、かなり断片的にしか覚えていない。


例えば、屋上から見えた夜景の一場面。

錠剤をシートからプチプチと出している場面。

缶チューハイを、プシュッと開ける瞬間。


それ以外は記憶にない。


解離は、幼少時に虐待されていた人に多いと聞いた。

殴られたことは数回くらいで、ケガも大したことなかったけど、差別用語で呼ばれていたり、まぁ何か普通の家とは違う気はする。

キチガイとか何万回言われたかわからない。

口なし野郎、とか。

耳つんぼ、とか。

あれ、名前とは何ぞ?


それが虐待かどうかはわからないけど。


ただ、私は人よりも何倍も自己評価が低い。

自信もない。


だから、働くことで少しでも自分で自分を認めたいのだと思う。


解離状態で自分で自分を殺めてしまったとしても、それが私の寿命だと思うし、ずっと悶々と苦しい気持ちを抱えながらこれからも生きていくのなら、楽になれるんじゃないかとすら思う。


私には、いわゆる「幸せな家庭」は築けない。

「幸せな家庭」を知らないから。


旦那といても、幸せじゃない。

旦那を信じられないから。


ある意味、そう考えたら私には一生「幸せ」は来ない。

「信じること」がわからなくなってしまったから。


誰といても、どこかで疑って、いつも苦しい思いをしている。


仲良さそうなカップルや夫婦、友達同士を見ると羨ましくなる。

私には、そんな人はいないから。


小さな頃から、人の顔色を伺って生きてきた人間の行く末なんてそんなもんだ。


中途半端に罵声を浴びせるくらいなら殺してくれた方がよほど楽だったのに、と何万回も思っている。


小さい頃も、私なんか死んで代わりに私の命を他の人に、と本気で願っていた。


でも、今の今まで生きてしまった。


今日もパパ活してきたけど、お金と引き換えに虚しい気持ちしか残らない。

そして今日はかなりハズレだ。時間の無駄。

15歳もサバ読んでんじゃねぇよw


世間一般的には私は「幸せ」だろう。


でも私の中には「幸せ」はない。


旦那にはスミマセンって感じだけど。

私の心の中に旦那はいない。

最低限、家事とかやることはやるけど。


自分の先が長くないと悟っているから一緒にいるだけ。

やりたいことをやって、うっかり死ぬんだ。

私がいなくなったら、旦那には「幸せな家庭」を築いて欲しい。


ホント、自分勝手な女だな、私は。


自由で、自分勝手で。

人間のクズ。

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