第91話 汚い人生
昨日は謎の過食がすごくて、アイスも食べたし、うまい棒も10本くらい食べた気がする。
生理前なのか、鬱なのか、、
鬱の波は抜けたかなと思っていたけど、案外そうでもないみたいだ。
今日は朝起きた時から気分がぱっとせず。
でも、9時30分に婦人科の予約が入っている。
めんどい。何のために行くんだっけ。
12時30分からは美容皮膚科だ。
私は、この最近、特に自分の顔が嫌いだ。
リチウムや、ホルモン剤で増えたニキビと、ニキビ跡。
大嫌いだ。
こんな病気じゃなかったら、婦人科で散財しなくても、定期通院だってしなくていい。
何でだろう、って悲しくなる。
婦人科で、隣の席の女はどうやら妊娠して心拍の確認をしに来たらしい。
「おめでとうございます!」と祝う看護師と喜ぶ女。
20週までは油断できないからぬか喜びにならないといいですね。と冷静な私。
こうして、何故か私は妊婦に遭遇する率が高い。
私は妊活なんかまだまだなのに。
そもそも、鬱の時なんて、自分のことで精一杯、家事もロクにできないし、妊活なんてどうでもいいと思った。
そんな気分の波が漫然と続く病気を抱えて、妊活なんかして良いのか、私は子どもを持って良いのか。
職場の子どもたちはとても可愛い。
オムツ替えだって、別に苦じゃない。
子ども可愛いな、自分の子だったらな。って思うこともある。
でも、「普通じゃない」から人と同じようにできない。
妊活もそう。
引け目を感じて、悲しい気持ちで婦人科を後にする。
生理前の暴飲暴食に良いと宣伝された桑の葉茶を何故か買っていた。
体重も減らずに豚のまま。
割とリアルに消えてしまいたい。
定期的に殿方とのデートの機会を設けた方が良いのは、きっとこういった自己肯定感の底辺みたいな自分にとって、「可愛いですね」「美人ですね」と言われたいがためなのだと思う。
「可愛いですね」と言われても、信用できないけど。
悪い気はしない。
人と考え方がズレてるから、正しいかどうかなんてわからないけど。
自分が良ければそれでいい。
と思ってる。
私は汚れた人間だから、今更キレイにとかまっさらに、なんて思わない。
汚く生きてきた。
これからもきっと変わらない。
まぁ病気がそうさせているところもあるだろう。
幼少期の腐った養育環境もあるだろう。
誰のことも責められないけど。
誰もきっと悪くない。
私がこんな風になってしまったことも、誰を責めたってどうしようもない。
母から虐待を受けて育ったけど、母を責めても仕方ない。
唯一言えるなら、私が生まれてきたことそのものが、良くなかったかなぁ。
生まれなければこんな思いしなくて済んだのに。
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