第48話 恐れていたこと

2022.5.18


リチウムを飲んでいることが、職場にバレてしまった。


呼び出しを食らい、リチウムの錠剤の飲んだゴミを見せられ、「これ、あなたのやつ?」と聞かれた。


何故に私に?なのだが、正直者の私は、「前に飲んでたものです」と8割方認めてしまった。


今は飲んでいないのかと割としつこく聞かれたが、否定した。


「リチウムってね、躁うつの薬だもんね。もし飲んでたら大変だからさ」


と言われてしまった。


朝、家で飲み忘れて職場で飲んだゴミのカスが落ちていたのだろう。


掃除をした職員が、ご丁寧に副園長に届けたらしい。

何が、どう大変なのだろう。


ガチ鬱になって休職して、復職した時には、園長にしつこく現在の状態について聞かれて、「精神的にアレな人は子どもに虐待するから」とも言われた。



もう、私の居場所はないのかなぁ。


そんな目で見られて仕事をするのがしんどい、つらい。

隠さなきゃ、って思いながら仕事をしなければならない。


病気と闘うことは、ただでさえつらいのに、どうしてこんなに追い詰められないといけないんだろう。



人間は平等なんて嘘だ。


平等なんて、この世には存在しない。

病気や障害を持っていたら、もうそこで負けだ。


「普通の人」は勝ち組。


私のような人間は、一生負け組。



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