応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント


  • 編集済

     かんな流しについては、谷川健一氏の金属民俗学の聖典ともいえる彼の有名な『青銅の神の足跡』(集英社文庫)や、宗教学者で著名な松前健氏の『謎解き日本神話』(大和書房)にも載っており、よく知られていますが、かんな流しは近世になってから行われ始めたものなので(以下の和鋼博物館URLによれば中国地方では宝暦年間)両氏の主張は今となって間違っているのかなと思っています。
    http://www.wakou-museum.gr.jp/spot1/

     只、『播磨国風土記』の託賀郡の賀眉の里の話で、天目一命(天目一箇神)に関わる荒田の地名譚は砂鉄による公害で田が荒れたという説もありますし、『出雲国風土記』の阿用郷の一つ目の人食い鬼の話は八岐大蛇の伝説の原型と言う説もありますし(確か歴史学者の直木孝次郎氏の著書に載っていました)、後世のかんな流しと規模は違えど、似た様な事は既に古代には行われていた可能性はあるかも知れません。


     まぁ、本来の現地の伝承は零落した鍛冶師神=一つ目の鬼=公害であったと伝承とみるか、民俗学者の吉野裕子の主張する様に『捜神記』の斬蛇伝承が八岐大蛇伝説のモチーフとみる説(『蛇』講談社学術文庫)に寄せると、大和王権が伝承をすり換えたとも考えられなくもないですね。

    作者からの返信

     深く幅広いご考察を頂いてありがとうございます。
    そのうえで、フィクションとしての本作をご寛容頂いているものと勝手に理解させて頂いております。

     中国地方の棚田(の一部?)が江戸期の鉄穴流しによるものであることは認識しておりますが、ご指摘のように一部先行事例があった可能性を創作の拠り所としております。

     「こうだったら面白い」をドラマに仕立てる。いわば、「講釈師見てきたような嘘を云い」を書き物にしようという仕業なので、真面目な方からは馬鹿を言うなと責められるかもしれません。

     創作にしても考察が足りぬという所がありましたら、これからもアドバイス頂ければ幸いです。

     応援ありがとうございました。

  • こんにちは。
    自主企画「週刊カクヨム」企画主のとざきとおるです。

    この度は定期刊行誌カクヨムのゲスト作品として参加表明していただきありがとうございました。

    参加作品を深夜に自主企画で開催される定期刊行誌カクヨム5月30日号で紹介させていただくことにしました。

    万が一掲載を辞退したい場合は私に連絡をお願いいたします。

    作者からの返信

    こんにちは。
    ご連絡ありがとうございます。自主企画への掲載の件、よろしくお願い申し上げます。

    引き続きよろしくお願い致します。