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最近、会話系のAIが大分発達してきたという話題をちょくちょく見るようになった。技術の進歩自体は喜ばしいことだし、漫画やアニメで描かれる世界の実現に大分近づいたと言えるだろう。

しかし、それに比べてそれを使う側の我々人類はそれに適応できているだろうか。今はまだ黎明期と呼べる段階だろうが、どうにもリスクを考えずに踊らされているような気がしてなら無い。現時点でさえ、人が書くのと大差ない文章が生み出されつつあり、AIのものか判別が難しくなってるような状況だ。しかも恐ろしい程の早さで技術レベルを上げてきているから、そのうち本当に見分けがつかなくなるのではないだろうか。

だとすると、考えられるのは現実の人間になりすましてAIに犯罪の片棒を担がせるような真似が横行するというような予想である。あるいは、嘘の情報を流されてもAIだからと疑い無く信じてそれが大問題につながるケースだろうか。

専門性の高いことをさせるにしても、それが正しいという証明を一体だれがするというのか。このままだと、人間がやるには手間だからとファクトチェックまでAIにやらせるようになるかもしれない。

つまるところ、自分が抱いてる不安というのは人間が自分の頭で考えず、確かめず、疑わずにAIを信じこみ、AIを使って人々を都合のいいように操ろうとする悪意に弱くなってしまうのではないかという懸念である。

現代の高度化した社会は、もはや普通の人が運営するには複雑になりすぎており、AIの補助は避けられないのだろう。しかし、人間が自分で考えることをやめてしまったら、行き着く先は映画や小説で散々描かれてきたディストピアや世紀末の世界であるだろう。

AIが人類の善き友人となるのか、それとも人類がAIの奴隷となるのか、それとも誰もが思い描けなかった新たな可能性を示すのか、今は注視していくしかないのだろう。


願わくば、人の持つ輝きがどうか失われませんように。

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