第10話

 ⑩某月某日某時

 電子メール



 おはよう。

 早朝早々にメールするが気を悪くしないでくれ。今度はあの牧師の仲間なのか、また変な奴がやってきた。

 年老いた目つきの鋭い男なんだ。そいつも僕に例の彫像の事を聞いて、それから誰か来ただろうと聞きやがるから、遂に僕は堪忍袋の緒が切れた。

 だから洗いざらい罵詈雑言で罵ってやるとそいつはしめしめという顔をして家の玄関から消えた。

 しかし、何と言うんだこの彫像に何があるというんだ。

 親父と僕の思い出に何があるというんだ。

 こん畜生め!!




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