第25話 最悪の再会
あの戦いから1週間が過ぎた。
王都では、連日戦勝祝いが続いている、なんでもあと1週間は続くのだそうだ。
その間も王国兵達はいつも通りの仕事もやるが、前線で死闘を繰り広げた兵士達には特別待遇として3日間丸々休みが与えられたそうだ。
国王曰く「戦いが終わってからの動きが1番重要だから」
という事だ、
つまるところ、まだ魔王軍の残党もいて、
人間側でも、オワイコットを良しと思わない者達がいる、そんな中、皆んなが休んでいると国の治安も乱れ、今が好機と見て攻めてくる者達も出てくるだろう。
その為、王国軍には給料を上げる事で許してくれた。
それに今回の戦いで多くの人々が死んだ、この戦勝祝いは弔いも兼ねており、朝は祝い、夜は死者を弔った。
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~ケーキ屋~
アカギ「うーーーん!!!幸.......せ....」
ルクス「あー、またこのケーキが食えるなんて、生きててよかったぁ」
ルクスは約束通り戦いが終わったので、2人でケーキ屋に来ていた
店長「はいよ!今日はサービスするよ!英雄さん!」コト
そう言って、いろんな種類のケーキを置いてきた
ルクス「英雄って...........そんな大袈裟な」
そう言いつつ、ちゃっかりケーキを貰うルクス
店長「何言ってんだい!あんたらがいなければこの国は滅んでたんだ!常連さんのあんたらには色々助かってんだよ!ほら!さっさと食いな!」
アカギ「はむ......はむ......///////」
店長(本当、2人は美味しそうに食べるから評判上がったしねぇ)
2人が此処に来るようになってから、この店は人気になり始めていたのだ。
男でも来れる店として男性客も増え、常に2人で来ていた為カップル客も増加、期間限定、季節限定を出すと、すぐに食べに来て食欲をそそるように食べる為、元々の人気から更に上がっていたのだ。
更に2人は最前線で勇者と共に戦った英雄として有名になった
勿論2人はやめてと欲しいと断ったが、リムルが
リムル「僕1人だけなんて許しませんよ?貴方達も道連れです。」ニッコリ
と、勇者の特権を使って広めてしまったのだ。
ルクス(まぁ、その代わりリムルからお金貰ったしね)
因みにリムルから許可は貰ってません
アカギ(今回は兄さんの奢りだし、どんどん食べよう)
因みリムルはいません
ルクス.アカギ((リムル、ありがとう))
因みにリムルはこの事を知りません。
ルクス「よーし、なら店長、どんどん頼むよ!」
アカギ「お願.....い.....しま.......す」ハムハム
店長「あいよ!」
そう言って店長は店の奥に入って行った、その光景を周りの女性客が見ていた
女性客「ハァ、ルクス君カッコいいなぁ」
女性客2「本当ねぇ、それに」ちら
この女性客達は、昔からの常連でルクス達とも仲が良い
ルクス「ほら、アカギ、口についてるよ」
アカギ「はむ!」パク!
ルクス「ちょ!俺の指を食べるな!あ!ちょ舐めるなぁ!」
アカギ「//////////」
女性客3「アカギちゃん今日も可愛いわねぇ」
女性陣「「「「「ねぇ」」」」」
昔はルクスの彼女として敵対視されていたが、ルクスの幸せそうな笑顔に諦め、その恋は終わったが、今度はアカギの健気な姿に常連の女性客達は心を奪われ、陰ながら応援し、喧嘩した時は話し相手にもなり、良き友人となっていた。
噂によるとアカギファンクラブもあるとかないとか
そんな2人の仲睦まじい姿を見て、女性客も店員達も尊過ぎて、あの世へ昇天しかけていた。
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店長「ありがとねー!」
ルクス「また来ますね!」
アカギ「ありが......とう.....!」
そう言って2人は手を繋ぎながら歩いて行った
外はまだ明るく、外もとても賑やかだ
ルクス「俺たち勝ったんだな」
アカギ「どう......した.....の?」
不意に言われて戸惑うアカギ
ルクス「いやな、こうやって2人でケーキ食べて、祝いが行われてて、実感がなかったけど、やっぱり勝ったんだなって」
アカギ「.......そう.......ね」
そう言われて、アカギはルクスの腕に抱きつく
アカギ「だっ.....た.....ら.....あそこ......に」
そこは噴水広場となっており、その隣にクレープ店があった
ルクス「よし!行くか!どうせリムルの奢りだし」
因みにリムルはお金がなくなった事に気づいていません。
アカギ「.......うん!」
そうやって2人はクレープを1つ買い、噴水の椅子に座り食べさせあっていた
ルクス「アカギ」
アカギ「?」
食べ終わり、少し休憩している時にルクスが話しかける
ルクス「お前もう16歳だろ?」
アカギ「......?.....うん」
唐突に言われ戸惑うアカギ
ルクス「お前と出会って、3年もうお互いできる年になった」
アカギ「........え?......それ......って..」
ルクス「本当は何かを見せながら言いたかったんだけど、"それ"はもうはめてあるし」
そう言って左手を見る、薬指に付いている純愛の........
アカギ「ルク.....ス.......」
アカギの目からは涙が出て止まらない
ルクス「アカギ、俺と結婚してくれないか?俺の人生の伴侶になって欲しい」
アカギ「っ!!!!」ダキッ
ルクス「おわ!?」
もの凄いスピードで抱きつかれ驚く、そしてルクスの胸の中で啜り泣く声
アカギ「ルクス.......ルクスゥゥゥ......」えぐ....ひぐ.....
泣くアカギを落ち着かせながら、ルクスは問う
ルクス「.......答え....聞かせて......」
アカギは鼻を赤くして涙を流しながら、答える
アカギ「うん......結婚......する......ずっと.....側に......いる!」
そう答えるとアカギはルクスの唇に自身の唇を当てる、舌を絡ませ、ルクスはアカギの頭の後ろと背中をアカギはルクスの背中に手を回す
その時丁度噴水が2人の姿を隠し2人は周りに気づかれなかった...............
たった1人を除いて
???「何してるの?」
ルクス.アカギ「!?」
???「ねえ?聞いてるんだけど?」
ルクス「ああ.....あ......ああ」
アカギ「嘘だ.......嘘......だ」
彼女の話はリムルから聞いたが、行方不明になっていると言っていた、なのに何故いる!?
???「なんで、私と言う婚約者がいながら、白昼堂々と浮気してんの?」
ルクス(アカギ)
アカギ(ルクス)
2人は???に見えないように手でやりとりをする
???「.........なんで黙ってるの?」
ルクス「................」
アカギ「................」
???「答えなさいよ........ルクス」
ルクス「お前と話す事などない」
アカギ「じゃ......あ....ね」
そう言って2人は魔法陣を展開する
???「!?待ちなさい!」
???は慌てて走るが、間に合わず、2人は消えてしまった。
???「ルクス.......なんで私から逃げるのよ?こんなにも愛しているのに?なのになんで"また"浮気してんのよ、........また"お仕置き"が必要かしらねぇ」
そう言って、彼女は歩き始める
???「貴方の場所はすぐにわかる、貴方の匂いはいいにおいだからね、すぐに行くよ」
そう言って、???は不敵に笑いながらゆっくりと歩き続ける。
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続く
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