第14話 届く想い
今........何が起きた?
それが一番最初に頭に浮かんだことだ。
ルクス(ありのまま起きた事を説明しよう、俺はリムルが出発するのを見送る為にアカギと一緒に影でこっそりと見ていた、それたらアカギが俺の唇を奪ったんだ、何が起きたのかさっぱりわからんが、何かとてつもない事が起こる片鱗を垣間見たぜ........)
そう自分の頭の中で何が起きたのかを整理していると
アカギ「ル.....クス?」キョトン
胸元にいるアカギがこちらを見上げて様子を見ていた
ルクス「結婚したい」(ん?どうしたアカギ?)
アカギ「........へ?」
ルクス「ああ!いや!なんでもない!どうしたんだ?アカギ?」アセアセ
つい心の声と建前が逆になってしまい、慌てて言い直す、そうするとアカギが顔を真っ赤にして言う
アカギ「わた.....し.....ね、いつ....のまにか、ルクス....の....事を.....す....好きに....なってたの......」
そう言ってギュッと掴んで今度は震えながら言い始める
アカギ「でも....ね.....私.....魔女......だから.....怖く.....て.....何も....言えな.....かっ.....た」
ルクス「アカギ........」
彼女はまだ少女だが、恋する乙女だ、例え歳が3つ離れていようとも関係ない、たかが3つだ、どうと言うことはない、しかし、彼女は生まれた時から魔女として忌み嫌われてきた、だから怖いのだ拒絶されることが、大好きな人がそれで離れてしまうのが
涙を必死に堪えて、震える体を抑えるように抱きつく
ルクス(ずっと....我慢してたんだろうな、女の子として生活する事を)
今頃の歳なら友達と一緒にいろんな所へ行って様々な体験が出来ただろう、それを我慢して、自分の心に嘘をついてまで、己の感情をコントロールしていたのだ
ルクス(本当、俺と似ているなこいつらは)
ルクス本人もアイリという存在がいなければ、村ではどんな立場だったのだろうか、決して叶わない夢だとしても、もしかしたらと思ってしまう
ルクス(アカギは勇気を持って俺に告白した、自分が魔女だからそんな夢が叶うわけないと、そうわかっていながら..........)
しかし
ルクス(それが、俺以外の奴の話だがな)
ルクス「......アカギ」
アカギ「......っ」びくっ
名前を呼ぶと少し飛んだ、答えが怖いのだろう
ルクス「.......俺はお前の事を可愛い妹だと思っていた」
アカギ「..........っ」ギュ
アカギ(やっぱり.......私は.....!)
諦めよう、そう思った瞬間
ルクス「でも、別の感情もあったんだ」
アカギ「え?」
その言葉に引っかかる、別の感情、それは一体.....
ルクス「アカギ.......」
アカギ「.........!?」
ルクス「俺もお前の事が好きだ、1人の女性として、一緒にいてくれないか?」
名前を呼ばれ彼の顔を見ると距離が一瞬でゼロになる
そして唇が潤い2人の顔が熱くなる、そして.........
アカギ「いい.....の?」
自分で告白はしたが、叶わない願いだと、届かない想いだと思っていたのだろう。
確かに普通の人ならばその可能性もあっただろう...........
それが普通の人ならばの話だが
ルクス「逆に聞くけど、俺でいいのか?俺は村では無能って言われてんだぜ?」
と、逆にルクスが問うとアカギは首を振って涙目になりながら言う
アカギ「そん......な....わけ.....ない....私.....は......ルクス....だから......いいの......ル.....クスじゃ......なきゃ.......駄目.....なの.....っ」
ここまで言われたら、断るわけにはいかない、(元から断るつもりはないが)
ルクス「アカギ......」
アカギ「....ルク.....ス」
再び目線が合う、とても綺麗だそう思えるほどアカギは美しかった
ルクス「ずっと側にいてくれるか?」
アカギ「うん.....ずっと......いる.....死が2人を別つ......ううん、死ん....でも.....ずっと......側に.....いる.....よ」
ルクス「はは、それは嬉しいな」
アカギ「ふふふ」
そうやって彼らはまた唇を合わせる、何回も何回も、途中から子供のキスではなく、大人の舌を絡み合わせるキスへと変わり、それでも続いた...........
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~アマギの家~
アマギ「あらあら、嫉妬しちゃうわねー」ピキピキ
顔に血管が浮き出ているのがわかるほど血管が出ながら笑っている
アマギは魔法の力で遠くからリムルを見送っており、そのついでに2人の様子を見ていた所.....中々熱いものを見ていた
アマギ(まさか、こんな所に伏兵がいたなんてねぇ)
アマギはルクスに婚約者いる事を知っていた、その為半ば諦めていたが、婚約者の本性を聞き、狙っていたのだ、しかし
アマギ(まぁ、これなら諦めはつくかな?)
アカギの姿を見て、何故か胸が痛くならなかった、寧ろ清々しい、まるで重りが取れたかのような感じだった
アマギ「まぁ私のこの感情は異性の好きと言うより家族愛に近かったのかな?」
アマギのルクスに対する好きは可愛い弟を愛でるような感じだった、もしルクスが女性と付き合い始めたら、その女から奪おうと考えていたが
アマギ(あの可愛い妹が勇気を持って告白したのよ、認めましょう、そして......)
アマギ(ルクスとアカギを愛でる!これが私の求めていた形!)
可愛い弟子と妹が結ばれる、姉にとってこんな嬉しいことはない、つまりこれでルクスは義弟になる
アマギ「そして2人にあんな事やこんな事も........ぐへへへへへ」じゅるり
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ルクス.アカギ「「!?」」ゾクッ
そんな恐ろしい事を考えるアマギ、嫌な予感がするのか、体が震える2人
ルクス.アカギ「「なんか......いや...な予感......が...」」
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2人が家に帰る頃には太陽も夕日に変わり始め、アカギは今日アマギの家に泊まる事が決まった
アカギは1人で帰れると言っていたが、リムルがいない今、女の子1人で帰らす事も、今後1人で生活させるのも危険だと言う事で今日はアマギの家に泊まることになった、幸いアカギの服はあるため服には困らなかった。
問題は........
アマギ「部屋は2人で使ってね」
ルクス「?」キョトン
アカギ「?」キョトン
2人して首を傾げる
アマギ(ここは天国か)
2人の仕草であの世へ昇天しようとしていた
ルクス「師匠どう言う事ですか?」
ルクスの質問で現実世界に戻ってくるアマギ
アマギ「そのままの意味よ私の家にある部屋は全部使っているから、ルクスの部屋にアカギも一緒に使ってって事」
アカギ「でも......それっ......て」
何を想像したのか一瞬で顔が赤くなるアカギ
ルクス「いや、師匠の部屋にいればよくない?」
アマギ「何言ってんのよ、私の部屋に人が入れるとでも?」
ルクス.アカギ「........ああ」
と、とても遠い目で見る、他の部屋はルクスが掃除しているがアマギの部屋は貴重なものもあるため部屋の掃除はアマギに任せているのだが、余りにも酷いため最早ゴミ屋敷に近かった。
アマギ「と言うわけで、2人で部屋を使ってね♪後、研究で集中してるけどヤルなら静かにね♪」
ルクス.アカギ「//////////////////」プシュー
何を想像したかは言わないが、2人は頭が沸騰して倒れた
アマギ「ふふふ、まだまだ若いわねー」
彼氏いない歴=年齢(23)の負けi........
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アマギ「続く」血まみれ
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