繭籠り

心がチクチクするときは

お昼寝するよに繭籠まゆごも


心の中に降る雨は

繭糸けんしのようにキラキラで

紡いでゆくほど白くなる


やがて私を包み込み

いつの間にやら

繭の中


天から落ちる雨糸は

やさしい音をたてながら


屋根を濡らし

町を濡らし

山を濡らし

海を濡らし

世界を濡らし


みんなで一緒に繭籠り


すべてを包んだ繭船は

暗い宇宙にプカプカと

浮かんで銀河の海を行く


https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16818093086643930739

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