13 / 100 | 海子 ネリア

〜以下、音声のみでお送りします。諸事情により1.3倍速でお送りします〜



「ぉぉぉじょぉぉぅぅ………」


「純くん、これは…酷い…」


「お前…何した?」



「京介が気持ち良くしてくれただろ?ガーって。そしたらあっこからいっぱい出るやつ。面白かったから俺も試したんだよ。そしたら俺みたいに全然出なくてよ! 血しか!あだっ! 何す…!……何も無いわ……ごめんなさい、京介さん」



「ああ、あ、あの! あ ああああの男女純くんが! おおお女言葉! ああ謝って! ん〜パないよ〜京介くん、パないよ〜しゅき〜、ぃだっ! 何するの! 純くん! 馬鹿純!」

 


「在れ"タイダプ"」


「言い過ぎだろ!俺にも─────」



「純くんなんかーってあれ? ……どうしたの?」


「拘束の魔法さ。やはりヌルかったか。仕方ない。在れ"レクペォ"」



「………お嬢……」


「海子を…回復、したの?」



「ああ、言葉に出した方が楽だし効くしな…海子さんはとりあえず休ませて、まずは純、こいつからだ。さっきは初めてだったから手加減してやったが……純、俺をあまり舐めてくれるなよ?」


「ひぃぁぁあ!!! 〜〜〜良い! それ良いぃ!」


「在れ"タイダプ"」


「もっかい! アンコール! アん───」



「未知瑠。お前はそこで見ていろ。大人しくな? 後で可愛がってやるからな?」


「!〜〜!、!、!」(!それヤバ〜〜うん!うん!うん!)



「さて、純。お前の誘い受け。確かに受け取った。秦野の技で逃げていたのは知っている。昔っから変わらねーな。悔しがったり、謝ったりしながらも裏では決定的な急所を外す癖というか感というか……それも秦野か?」


「、!」(んなこたしてねぇ!)



「まあ、いい。こっからは全力だ。耐えろよ? 在れ…」



「お、お待ちくださいっ! 藤堂さまぁっ! わ、わたくしの為にお怒りになられるなんていけませんわっ!」


「、!」(誰だてめぇ!)

「、!」(誰だよこいつ!)



「海子さん…もう動いて平気か?」

「え、ええ。あ……」


「おっと」

「す、すみません。情け無いところを…」



「、!」(ほんと誰だてめぇ!)

「、!」(京介くん騙されないで!)



「良いさ。海子さんが無事なら」

「京介、さま…わたくしのことはどうかネリアと…」


「、!」(お前が猫かぶってんじゃねーか!)

「、!、〜、!」(さりげなく名前呼びに変えたこいつ!呼び捨て強請るとか、烏滸がましい!)



「ネリア…純が君を酷い目に…」

「!じゅる…はっ! い、いえ、何故か身体がなんとも…ないのです…これはあなたが?」



「、!」(てめぇ涎てんぞ!)

「、!、!、!」(あなた呼びィィ!死なす!海子死なす!)



「ああ、気分はどうだ?」

「何か…まだわたくし、怖くて…でも貴方様に、京介様にこうやって抱き止めていただいていたら、ネリアは、ネリアはなんだか安心します…」


「、!、!」(絶対嘘だろ!お前がそんなタマか!)

「、、、!、!、!!」(お、お、お前!その令嬢ムーブやめろ!羨ましいぃ!!)



「…それにしましてもお二人はいまどういう状況なのでしょうか? これが…あの藤堂の技なのですか?」



「……いや、違う。魔法だ。ほら」


「………光が溢れて…な、んという…奇跡…ならば………では貴方様は魔法を使ってお嬢様と未知瑠様に心身共に酷く痛めつけられ傷つけられたこのわたくしの! この身体を! …癒してくださったのですね…ああ! 素敵…………じゅる、そしてこの二人から救い出し拘束して……ああ!…なんと素敵な魔法!…じゅるる」


「、!〜!、!」(その言い方卑怯だろ!あと涎結構漏れてんぞ!京介も言えよ!)

「、!〜!、!!」(それ卑怯だよ!京介くんこれ解いて!そいつ殺せなぁい!!)



「それで純にな。今から罰を与えようとしていてな」

「まあ! わたくしのために…でしたら1番の罰をわたくし、知っていますわ」


「、!」(なんだと!)

「、!」(絶対ロクでもない!)



「教えてくれるか? ネリア」


「…ええ。もちろんです。流石に昔から仕えるお嬢様に手をあげるところは見れませんわ…ですので、羨ましがらせれば良いのですわ」



「…どうすれば良い?」


「このわたくしを子猫のように優しく優しく…だ、抱いてくださいませ。そ、その、わたくし、は、初めてでして、か、勝手がわからないのですが、その恥ずかしぃくもありますが、それだけで……お嬢様には効きますわ……じゅるるる」


「、…、!、!」(てめぇ…俺も混ぜろ!ずるいぞ!)

「、!?〜!、──!」(子猫ぉぉ!?そのシチュ次のリクエストぉ!ダメ──!)



「そうか…ならネリア、お前を貰うぞ、いいな」


「は、はぃ、ど、どうぞ。ネリアは貴方さまのも・の…あは…」





「…素敵でしたわ…何という体験…あんなに凄いだなんて……しかも回復魔法付き…」

「良かったか?」



「…ええ。本当にステキ…ちゅ。ありがとうございました。うふふ。藤堂の子種……あら? お二人をすっかり忘れてましたわね。どうしましょう?」



「拘束は解くからネリア、あと頼めるか? 流石に疲れた」


「ええ、もちろんです。おやすみになってくださいませ。ちゅ。さてさて、お二人とも。今から京介さまが拘束を解きます。くれぐれも、くれぐれも! 静かにしてくださいね。殴らないで。後でお小言は存分にお聞きしますので京介さまの前ではやめてくださいね! ……ぅっくく、くっくっくっ、あははははは、ふー…、お────ほっほっほっほっあだっ!」


「…ネリア、ちっと表出ろや」


「……わたし、もう帰る……ぐすっ」



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