「モズのなき声」

夷也荊

プロローグ

関係性

 



・モズ【百舌・鵙】

 スズメ目モズ科の鳥。ヒヨドリ大で尾が長い。雄の頭部は栗色で、目を通る黒斑があり、背や腰は灰褐色。下面は中央が白色、他は赤褐色。

 雌の下面には、横斑が多い。日本・中国北部で繁殖し、北方のものは、冬に南へ渡る。昆虫・蛙などを捕食し、他種の鳥や動物の鳴き声をよく真似る。

 秋から冬に、雌雄別々に縄張りを張り、その宣言として、高い梢などで鋭い声で鳴き、これを「モズの高鳴き」という。「モズの速贄」を作るのが有名。「モズの速贄」とは、モズが秋に虫などを捕らえて、木の枝に貫いて置くもの。

 日本などでは、カッコウ科のカッコウ・ホトトギス・ジュウイチ・ツツドリの四種が、托卵の習性を持ち、ウグイス・ホオジロ・オオルリなどと共に、モズも托卵の対象となる。托卵とは、ある鳥が、他種の鳥の巣に産卵し、その鳥に抱卵・育雛させることである。仮親の卵より早く孵化し、仮親の卵を巣の外に排除するものである。

                     


                          『広辞苑』より。






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